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乱射で血まみれのロビー、米国人狙って人質に

 【ムンバイ=永田和男】小銃や手投げ弾で武装した犯行グループの襲撃を受けたムンバイ。事件発生から一夜明けた27日、日本人男性1人が銃撃により死亡したトライデントホテルでは、軍部隊が建物に突入、流血の制圧作戦を展開した。

 地元テレビなどの報道によると、犯行グループは26日夜、同ホテルのロビーに侵入して銃を乱射。宿泊客が銃弾を受けて倒れ、フロアは血まみれになった。レストランでは20歳代前半とみられる犯人の男が、「おまえはアメリカ人か」などと叫んで客を尋問、人質として連れ去ろうとした。

 現場周辺は、映画のロケにも使われる観光スポットだが、警察当局が非常線を張って立ち入りを禁止した。数百人の市民が遠巻きに見守り、ホテルから爆発音が聞こえると、一斉に後ずさりしてどよめいた。「人質が裏窓から投げ落とされたらしい」などのうわさも飛び交っている。

 一方、もう一つの標的となったタージマハールホテルでは、英国人女性が約7時間ぶりに救出された。地元メディアによると、女性は事件当時、友人とレストランで食事中で、銃声が聞こえたため、ほかの客と床に伏せて救出を待ったが、水道管が破裂してレストランの床は水浸しとなった。その後、女性は兵士らに助け出され、「水の中で待っていた。怖かった」と語った。

 同ホテルは上層階が炎上、消防隊がはしご車を使って宿泊客を救出した。建物から遺体が運び出され、脱出した宿泊客は救急車に乗せられ病院に向かった。

 ムンバイでは27日、商店や会社が臨時休業し、普段は渋滞の激しい大通りも車の通行が減って静まりかえり、ゴーストタウンと化している。近所の女子大に通うディバンシさん(19)は「テロリストが町中にまだ潜んでいるかと思うと怖い」とおびえていた。

2008年11月28日02時57分  読売新聞)
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