イスラエル軍ガザ空爆、205人死亡【カイロ=福島利之】イスラエル軍は27日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに激しい空爆を行い、AFP通信は、少なくとも205人が死亡、300人以上が負傷したと伝えた。 ロイター通信によると、イスラエルの攻撃による一日の犠牲者数としては1980年代の第1次インティファーダ(対イスラエル蜂起)以降最多。空爆後、ガザの武装勢力がイスラエル南部にロケット弾を撃ち込み、イスラエル人1人が死亡した。ハマスなどパレスチナ各勢力は「報復」を宣言しており、今後、イスラエルとの間で全面的な戦闘に発展する恐れも出てきた。 イスラエル軍は、攻撃の標的をハマスの「(武装勢力)訓練所や武器庫」としており、現地からの報道によると、ガザ地区内の警察施設などに少なくとも約30発のミサイルを撃ち込んだ。地元警察幹部を含めハマスの治安部隊関係者らが多数犠牲になった模様だ。 パレスチナ自治政府のアッバス議長はAFP通信に対し、空爆を「卑劣な攻撃と大量虐殺」と非難するとともに、国際社会の早期介入を求めた。 一方、イスラエルのリブニ外相は27日、「今週だけでも(ガザから)数百発のミサイル攻撃があった。自衛行為だ」と空爆を正当化。バラク国防相は空爆後の記者会見で「今は戦う時だ。作戦は必要な限り継続し、拡大する」と警告した。 今年6月に発効したイスラエルとハマスとの停戦は、今月19日にハマスが終了を宣言。以降、ハマスがイスラエル南部に向け、ロケット弾を発射する一方、イスラエル軍は空爆を加えるなど衝突はエスカレート。これまでに少なくとも6人のパレスチナ人の民兵らが死亡していた。 (2008年12月28日01時31分 読売新聞)
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