イスラエルにロケット弾攻撃、レバノンから…戦闘拡大懸念【エルサレム=久保健一】イスラエル軍によると、レバノン国境に近いイスラエル北部ナハリヤに8日朝(日本時間同午後)、少なくとも2発のロケット弾が着弾、2人が負傷した。 イスラエル軍は即座に発射元のレバノン南部に対し、砲撃を加えた。パレスチナ自治区ガザでのイスラム原理主義組織ハマスに対する掃討作戦に続き、レバノン国境でも戦端が開かれれば、イスラエルは南北二正面の交戦を強いられることになるため、緊張が高まっている。 レバノン南部からのロケット弾攻撃は、12月27日にガザへのイスラエルの軍事作戦が始まってから初めて。2006年夏のレバノン紛争では、レバノン南部を実効支配するイスラム教シーア派組織ヒズボラが多用した戦術だが、ヒズボラは今回の攻撃について「関与していない」と否定した。同国のミトリ情報相がAFP通信に明らかにした。在レバノンのハマス幹部も8日、攻撃を否定した。 一方、イスラエル放送によると、イスラエルのベンエリエザー国家基盤相(元国防相)は、シリアに本拠を置くパレスチナ世俗派の急進派組織「パレスチナ解放人民戦線総司令部派」(PFLP・GC)による攻撃との見方を示した。しかし、PFLP・GCは8日の声明で、エジプトによる停戦調停案を批判したが、ロケット弾発射については言及しなかった。 ナハリヤは、レバノン国境から約10キロ。レバノン紛争でも、ロケット弾による被害が集中した。 一方、ガザではイスラエル軍が北部と南部で7日夜から8日にかけて約60か所を空爆した。地上軍は、武器密輸ルートの地下トンネルを破壊し、激しい交戦の末、ガザの民兵ら少なくとも4人が死亡。国軍側も、将校1人が対戦車砲攻撃を受け死亡した。8日昼には、国連の援助物資を運搬中の運転手が銃撃を受け、死亡した。 AFP通信によると、パレスチナ側の死者は763人に達した。 (2009年1月9日02時06分 読売新聞)
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