メキシコで3万校が休校・公共施設も閉鎖…豚インフル警戒【リオデジャネイロ=小寺以作】メキシコと米国で豚インフルエンザの人への感染が出ていることを受け、メキシコ政府は24日、首都メキシコ市と、隣接するメキシコ州すべての幼稚園から大学まで約3万校を休校し、美術館や映画館、劇場などの公共施設も閉鎖した。 医療機関に十分な量のインフルエンザのワクチンを供給することも指示する一方、市民に対しては、あいさつのための握手やキスを控え、マスクを着用するよう呼びかけている。 地元紙ウニベルサル(電子版)によると、メキシコ市内のサンティアゴ・アカウアルテペク保健センターでは24日、感染の有無を確認に来る住民が相次ぎ、外来者数は通常の2倍に膨れ上がった。 市内で薬局を経営するヘラルド・ボラーニョスさん(28)の店には24日朝から、マスクを買い求める市民が絶えず訪れ、この日は、普段の売り上げの25倍以上にあたる約400個を売り上げた。ボラーニョスさんは本紙に対し、「急きょ500個を発注したが、供給が追いつくかどうか分からない」と話していた。周辺の店では、マスクの便乗値上げも相次いでいるという。 市内の工具販売業、アントニオ・マルティネスさん(37)は5歳と3歳の息子の幼稚園が休園となり、この日は家族で外出を控えた。マルティネスさんは「情報が少なすぎて、どうしたらいいのか分からない」と不安を募らせていた。 一方、市内の出版社に勤めるリカルド・バスケスさん(46)はマスクを着けずに出勤し、通常通り勤務した。社員40人のうち、マスクをしていたのは1人だけだったという。バスケスさんは、「車で通勤している同僚が、バスや電車で通う社員を自宅まで車で送るなど、人込みを避けるよう注意している。だが、じたばたしても仕方がない」と話していた。 現時点で、国境閉鎖や海外渡航の禁止など、移動を制限する措置は取られていないが、メキシコ市国際空港では職員が具合の悪そうな人に声をかけ、インフルエンザの症状に該当する場合は旅行の中止を促すなど、感染拡大の防止に努めている。 (2009年4月25日13時34分 読売新聞)
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