イラク戦費出し渋り否定、英首相が公聴会で【ロンドン=大内佐紀】ブラウン英首相は5日、2003年3月の対イラク開戦に至った英政府の政策決定過程を検証する独立調査委員会の公聴会で証言に立った。 開戦当時、財務相だった首相は、「正しい理由を持った正しい決定だった」と開戦を正当化した上で、「(戦費に関する)国防省からの緊急の要請が拒まれたことは一度もない」と語った。これまでの公聴会で、複数の政府高官らが、ブラウン財務相が英軍派遣部隊向け予算を出し渋ったのが装備の不足につながった、と指摘していたのに反論した形だ。 イラクで戦死した英兵179人の遺族の一部からも、ブラウン氏の国防費抑制がヘリコプター不足などを招き、死者の増大につながった、との批判が出ている。 英国では、5月6日の総選挙実施の公算が大きくなる中、公聴会での首相発言次第で、保守党に水をあけられている労働党の支持率回復に影響が出る可能性がある。 同公聴会では、開戦時の首相であるトニー・ブレア氏も1月29日に証言を行い、開戦を正当化した。 (2010年3月6日00時08分 読売新聞)
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