米大統領、イラク駐留米軍の戦闘任務終結を宣言【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は8月31日夜、ホワイトハウスの大統領執務室で国民向けにテレビ演説を行い、イラクでの駐留米軍の戦闘任務の終結を宣言した。 大統領は、「アル・カーイダこそが米国の安全保障に対する最大の脅威だ」と述べ、今後はアフガニスタンでの国際テロ組織アル・カーイダの「粉砕、解体、壊滅」に戦いの軸足を完全移行させると表明した。 約18分間の演説で大統領は、「イラクの自由作戦は終了した。今後は、イラク国民がイラクの安全の責任を担う」と明言。その上で、「イラクの未来をめぐる米国の関与は終わっていない」と述べ、残る駐留米軍5万人によるイラク治安部隊の育成・支援や、イラクの国民和解と政治的安定を後押しして、「長期的協力関係」の構築を進め、2011年末の米軍のイラク完全撤収につなげる立場を強調した。 大統領はまた、アフガニスタンでの戦いに関し、「イラクからの撤収に伴い、攻勢をかけるのに必要な兵力が投入可能になった」とし、来年夏からの駐留米軍撤収に向け、掃討作戦を完遂させると強調した。一方、イラクに代わる課題は「経済再建と雇用回復」と述べ、イラク戦争に投じてきた資源を「米国再生」に振り向けると表明した。 (2010年9月1日11時33分 読売新聞)
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