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    インフォバーン

    メディアとしての矜持を持て…インフォバーン(後編)

    前編から続く)

    安定のないネット業界の中で

    • 変化に対応することが一番難しい
      変化に対応することが一番難しい

    ――一口にネットといっても、ブログが出てSNSが出て、スマホが爆発的に広まってというふうに、Webを取り巻く環境は激変したと思います。その中でビジネスを展開してきたということは、そのたびに波をかぶっている感じですか?

     毎回波をかぶっていますね。「この業界でビジネスを展開する中で、一番難しいことは何ですか」といつも聞かれるんですけれど、一番は変化に対応することです。変化をいち早く察知して、決断して、変わっていく。次もまた変わるから、変わったのを察知して動く。それをずっと続けていかないといけない。安定することがないんですよね、本当に。それはすごく大変だなって、思います。

    ――気は休まらないですね。

     気は休まらないですね。いつまでこのネット業界で走り続けていられるかなということもあるし、うちはすごく若いメンバーがいるので、その人たちがどう考えるだろうとか、若者が感じた変化を、自分がどう取り込んで、察知するかみたいなことを、すごく大事にしています。

    スマホの普及に「対応しなければまずい」

    • スマホの爆発的な普及は、Web業界のプレイヤーに衝撃を与えた(写真はイメージ)
      スマホの爆発的な普及は、Web業界のプレイヤーに衝撃を与えた(写真はイメージ)

    ――たくさんの波をかぶってきたということですが、最も大きな波は何でしたか?

     スマホの爆発的な普及ですね。まだスマホがそんなに普及する前、メディアジーンの当時のメンバーが「もう来年は誰もPC(パソコン)使ってないから」と言っていたんですよ。その時は「そうだ!」と思いました。たぶんそうなる、と分かったんです。

    ――どうして分かったんですか?

     うちはガラケーの波に乗らなかったんですよ、あんまり。iモードが流行した時も乗らなかった。完全に乗り遅れたんですが、情報をiモードで全部読むようにはならないと思ったんですね。あれだったら、テキストはPCで読むんじゃないか、と思ったんです。でも、スマホは違うと思いました。格段にテキストを読みやすいし、ネットにつながっている小さなPCを持っていると感じたので、これなら情報が全部入るだろうと思ったわけです。ただ、当初は端末の値段が高いし、パケット料金もかかっていた。ところが、パケットも料金定額制のプランが出始めた時に、「これは来るな」と思いました。

    ――すぐにスマホ対応にしていかないとまずいと感じたわけですね。

     はい、「これはまずい」と。スマホ時代を予感した彼は、もう「これからはスマホで仕事しろ」「スマホでテキストを書け」って社内で言っていたくらいですからね。

    ――ただ、そもそもこんなにネットが普及するということすら、僕は分かりませんでしたから。かつて、ブロードバンドの普及が日本は遅れていて、お隣の韓国はずっと進んでいるといった報道に接していましたが、あっという間に普及して、人々の暮らしを変えてしまった。まさか、という感じはあります。

     当時は、それが普通の考えでしたよね。ブログが出た時も、日記ツールがあるのに「ブログなんか、使うわけがないじゃない」って言われたんですよ。新しいものが出る時って「そんなの広まるわけないよ」って思ってしまうんです。もちろん、実際には広まらないで消えたものもいっぱいありますけどね。

    2017年04月18日 17時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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