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東シナ海 動き出した懸念


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「春暁ガス田群」の海域で採掘施設建設を進める中国のクレーン船。左は採掘に使われるやぐら(22日、北緯28度31分、東経125度1分の東シナ海で)

 奄美大島から西に約450キロの東シナ海。低くたれ込めた雲の切れ間から降下すると、巨大なクレーン船が視界に飛び込んできた。近くの洋上には、黄色いパイプを組み合わせた真新しいやぐらがあった。

 中国が、東シナ海で建設を始めた天然ガス採掘施設を本社機から見た。ヘリポートもあるクレーン船の甲板には、建設機械や資材が所狭しと置かれ、オレンジ色の作業服を着た10人余りが動き回る。

 「春暁ガス田群」と呼ばれる施設群は、日本の排他的経済水域(EEZ)の境界線(日中中間線)から中国側に約5―9キロの至近距離に位置。稼働すれば、日本側の海底に広がる天然ガスまで採掘される懸念があり、日中間の新たな懸案として浮上している。

 4つのガス田が確認されている同群のうち、「春暁」は来年には生産を開始、最大で年間25億立方メートルの天然ガスを中国本土に送る計画という。資源調査や試掘を着々と進めてきた中国に対し、権益を守るための効果的な手を打てずに来た日本。洋上に姿を見せた採掘施設は、その大きな代償にも見えた。


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洋上に姿を現した天然ガス採掘用のやぐら(北緯28度21分、東経124度56分)

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建設機械や資材が並ぶクレーン船の甲板

(カメラとペン 竹田津 敦史)

 (2004/6/23)


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