ニセコ 豪州ラッシュ
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| 朝、ゴンドラに並ぶスキー客ら。日本人は少数派 |
「パーフェクト! 雪はさらさらだし、すしやビールもうまいしね」。オーストラリア・シドニーの会社員マーク・ロジスさん(25)が笑顔でジョッキを傾けた。
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の西にあるニセコグラン・ヒラフスキー場(北海道倶知安町)。雪質の良さなどが口コミで伝わり、オーストラリア人を中心に、外国のスキー客らが激増している。ロジスさんは休暇で日本に25日間滞在し、うち2週間をここで過ごす。「自然も美しい」。レストランで食事をしながら口をつくのは、称賛ばかりだ。
「平日は、半数が外国からの客のように見えます」と同スキー場営業企画課長の佐藤文雄さん(43)。昨シーズンは約20%が外国人だったが、今シーズンはそれ以上になると予想する。
同町の資料でも、外国人客の増加は明らか。町に宿泊したオーストラリア人は、2001年度の214人が2005年度には7696人にも。同町商工観光課長の関口肇さん(54)は「今年度は1万人を超えそう」と言う。
スキー場周辺は、こうした客向けのコンドミニアムの建設ラッシュだ。国土交通省が昨年発表した基準地価では、ふもとの住宅地は前年比33・3%と全国最高の上昇率を記録した。
同町で約80戸のコンドミニアムを管理する不動産会社の社長、サイモン・ロビンソンさん(46)もオーストラリア人。今年はさらに30戸、来年も20戸を建築するという。「アジアやヨーロッパ、アメリカなどからの客も増えており、需要はある」と強気だ。
しかし、バブルの膨らみとともに、関係者の心には一抹の不安も。「ブームが終わって廃虚が残ったら……」と関口さん。町内ではショッピングモールの整備や無料バスの夜間運行など、その魅力を高める町ぐるみの努力が始まった。ニセコの名を世界に発信するのろしが、上がろうとしている。
カメラとペン 尾賀 聡





