古墳石室の天井石がずれ、側壁の石のほとんど持ち去り…城の石垣に使用か
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愛知県豊橋市にある大塚南古墳(円墳)で、横穴式石室の側壁の石がほとんど持ち去られていることが、豊橋市文化財センターの調査でわかった。
大塚南古墳は、大規模な前方後円墳・
文化財センターの岩原剛所長は「持ち去られた石が、市内の吉田城の石垣に使われたと想像することは可能だ。古墳の石を城の石垣に使う例は、他の地方でもみられる」と話している。
23日午前9時半~午後2時、現地で見学会がある。問い合わせは同市文化財センター(0532・56・6060)。
◆馬越長火塚古墳群=国の史跡。6世紀末~7世紀初頭に東三河地方を治めた豪族の墓とされている。朝鮮半島由来の金銅装馬具が出土するなど、大和王権との関わりが推定される。