株式会社ミライト・ワンは、1946年に創業し約80年にわたって、通信、電気などの基幹的な社会インフラを建設してきた。この技術や知見を活かし、近年では地域や企業のDX化、グリーンエネルギーの活用なども進めている。
第62回技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種(カテゴリー)で、女性初となる「金賞」を獲得した株式会社ミライト・ワンの吉田陽菜(よしだ はるな)さんと、挑戦を支えた上長の定別當清彦(じょうべっとう きよひこ)さんに、「金賞」までの道のりや通信インフラ事業にかける思いについて聞いた。通信をはじめとした、社会インフラの建設や維持管理を主業とする同社は、加速度的に進化するインフラを支えていくために、“人間中心経営”を指針に掲げ、オンライン学習プラットフォームの開設のほか社員の育成に力を入れる。
4度目の出場で掴んだ「金賞」
─昨年11月に行われた技能五輪全国大会で、見事「金賞」を獲得されました。
吉田 技能五輪全国大会は、青年技術者の育成を目的としさまざまな技能の高さを競う大会で、年に1度開催されます。「職種」と呼ばれる出場種目には理容、電気溶接、洋菓子製造など40職種以上もあり、私は「情報ネットワーク施工」という種目で出場しました。大会ではビルの配線の設計や、実際の配線作業などの課題に取り組みました。これまでに3度出場して思い通りの結果を出せておらず、今回は気負わず楽しんで参加することを目標にしていました。それがまさかの「金賞」という結果で、うれしさよりも驚きが勝っています。
定別當 競技中には、手に汗握るような場面もありましたが、実力を存分に発揮できた結果となり安堵しています。ミスが許されない競技ですが、日ごろから大会に向けて実直に練習を重ねていたので、きっとやり遂げてくれるだろうと信じていました。
吉田 実は当日は、そこまで緊張していなかったんです。大会では、課題をクリアするまでにいくつもの工程があるのですが、その工程を一つひとつこなすたびに達成感を得られます。これまでの大会で得た達成感の積み重ねが、気づかないうちに自信につながっていたのかもしれません。大会を通じて身に付けた技術やスピードは、今後のキャリアの礎となるもの。今回の経験をきっかけにさらに成長していきたいと思います。
インフラを支えていくために若手社員の成長が重要
―大会への出場のほかに、どのようにスキルアップを実現していますか。
定別當 弊社は、さまざまな資格を取得するためのサポートが充実しています。取得に向けた研修会が開催されたり、受験料は会社が負担するなど、スキルアップが叶いやすい環境です。
私たちの事業は、お客様のインフラをお預かりして構築や保守を行いますので、何よりもお客様に安心して任せていただける高い技術力が求められます。また、社会ニーズの変化によって求められる技術や資格も多様化しており、若い世代が資格取得しやすいようオンライン学習環境などのサポート体制を今以上に充実させなければならないと考えています。
吉田 自ら受講したい研修会に参加することもあるのですが、先輩方や同僚も快く送り出してくれます。さらに弊社には、「みらいカレッジ」と呼ばれるオンライン学習のプラットフォームがあります。研修会に参加できなくても、自分の都合に合わせて研修を受けられるのがありがたいです。
定別當 「みらいカレッジ」は運用開始から2年半が経過し、グループ会社も含めて2万人を超える社員が利用しています。今後も、講座のラインアップを拡充していきます。
インフラの現場 効率化で働きやすく
─通信インフラの構築・維持に携わることに対するやりがいは。
定別當 スマートフォンで当たり前にできる通話はもちろんですが、決済などのサービスから、商品の流通に至るまで、我々の生活は通信インフラによるネットワークがあって成立しています。私が現場で工事にあたっていた当時は、通信の普及に伴い毎日が目の回る忙しさでした。現在は、通信のプロフェッショナルの我々のインフラ建設の現場だからこそ、DX推進で業務効率化に取り組んでおり、以前とは仕事のやり方が大きく変わってきてとても働きやすくなっていると思います。
ですが今も昔も、災害発生時には現場へ急行するなど、最前線で社会インフラを守る、とてもやりがいのある仕事です。
吉田 私はまだ必要な知識を身に付けている段階で、現場に出たことはありません。ただ、通信障害などのニュースを目にしたときには、この問題をより早く解決するためにどうしたらよいかを、今ある知識の範囲でも考えるようにしています。大会に向けて頑張った経験も、社会を支える土台になるのだと思うと身が引き締まります。
定別當 通信インフラは日々進化しているため、数十年前にあった仕事が今はないということも珍しくありません。現在、主流の方式である光ファイバー通信も進化を続けており、今後もさまざまな通信方式が登場するでしょう。技術の進化のスピードが速い分、どれだけキャリアを重ねても学びを深め続けなければならないと強く感じます。
─今後の展望について。
吉田 大会への出場資格は24歳以下となっており、来年度は私にとって最後の出場のチャンス。まずはもう一度「金賞」を取ること、そして国際大会への切符をつかむことが目標です。世界が舞台であっても、もちろん目指すは「金賞」です。加えて、同じく大会に挑む後輩社員へのサポートも、これまで以上に力を入れていきたいです。
定別當 大会は私にとっても学びの機会。世界の舞台に、二人三脚で挑みたいですね。そして吉田さんには今後、現場の技術者になったり、技術の指導者になったりと、多様な選択肢のなかから選んだキャリアに向かって、全力で進んで行っていただきたいと思います。
ワクワクを創り出すミライト・ワンのソリューション
【通信インフラ建設】
スマートフォンをはじめとしたモバイル機器が普及し、いつでもどこでも他者とつながることのできる時代。迅速な情報伝達を可能にしているのが、通信基地局や通信網などの設備です。ミライト・ワンは1946年の創業以来、誰もが快適に暮らせる社会の実現を目指し、設備の構築や維持管理をする通信インフラ建設を進めてきました。高い技術力で多種多様な設備に対応し、より広範囲かつ安定した通信に貢献しています。
通信インフラは、年々大きく進化を遂げており、重要度を増しています。例えば、高速・大容量の通信が可能な5G技術は、エンターテインメントにおいて多端末でのゲームプレイや、遅延のないライブ配信など、新たな体験を生み出しました。また災害などが起こった際には復旧作業を行う必要があります。ミライト・ワンは、通信インフラの構築と維持に向け、今後も技術革新を推し進めていきます。
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【コンテナ型データセンター】
サーバーやネットワーク機器を、運用するための専用施設であるデータセンター。機器を冷却する空調なども備える必要があり、これまでは大規模な空間を確保しなければなりませんでした。加えて、施設の大きさによって設置できる機器の数が限られることや、空調などの設備の変更が難しいことも課題とされていました。
そこで近年注目を集めているのが、コンテナ型データセンターです。コンテナの中に一定程度の機器や設備を備えるもので、コンテナの数を増やせば柔軟に機器を拡充できます。また設備のアップデートも容易になり、新しい冷却技術の導入が可能に。ゲーム開発やAI開発といった、消費電力が多いサーバーに対応できるというわけです。
ミライト・ワンでは、コンテナ型データセンターの運用を、設計から調達、保守まで一貫して手掛けています。再エネ発電所に隣接する土地に設置することで、需要を上回って発電した電力の有効活用につながっています。
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— 社名
株式会社ミライト・ワン(MIRAIT ONE Corporation)
— 本社
東京都江東区豊洲5-6-36
— URL
https://www.mirait-one.com/