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ニホンカワウソは今もどこかに?!

かつて日本の川や海辺に広く生息していたニホンカワウソ。乱獲らんかくや環境の変化により姿を消し、絶減ぜつめつしたと考えられています。しかし四国では、今も目撃情報が寄せられ、生存を信じている声があります。こうした状況について、ニホンカワウソに詳しい野生動物生態せいたい研究者・谷地森秀二やちもりしゅうじさんに話を聞きました。

日本大学農獣医学部卒のうじゅういがくぶそつ 農学博士
谷地森 秀二 氏
1967年宮城県仙台市生まれ。高知県須崎市すさきし在住。日本大学で畜産学ちくさんがくを学び、同大学院で博士学位取得。平成15年4月NPO法人四国自然史科学研究センターを設立し、野生動物生態研究者として調査活動を展開。

1979年に高知県での確認を最後に姿を消す

ニホンカワウソは、体長1mほどの、水辺に棲すむイタチの仲間です。かつては日本全国にいましたが、上質な毛皮をとるために多く捕らえられたことや、自然環境の悪化などからどんどん数が減っていきました。

そんな中でも四国は海に囲まれ、川も多いことから、昔から目撃情報が多い地域でした。最後に確認されたのは、1979年、高知県須崎市の新荘川しんじょうがわです。新荘川に現れたニホンカワウソは、半年ほど川で過ごし、いつのまにか姿を消してしまいました。


ニホンカワウソは絶滅したとは言い切れない

「絶滅種」とは、「過去50年ほどの間に、確実に生きているという情報がない」ことが、ひとつの目安になります。しかし、今でもニホンカワウソらしい目撃情報があるため、高知県や愛媛県では、「まだ絶滅しているとは言えない」と考え、調査を続けている人々がいます。

私に入ってくる情報は、それが本当にニホンカワウソかの判断が難しい場合が多いです。ただ、四国では、「子どもの頃、川で一緒に泳いだ」という人がいるほど身近な動物だったので、今でも関心が高いのだなと感じます。


絶滅を防ぐために、何ができるか考えよう

環境省は、近い将来いなくなる可能性が高い生きものをまとめた「レッドデータブック」を発表しています。しかし、生きものが本当に絶滅したかどうかを判断するのは、簡単なことではありません。

普段から自分のまわりの生きものに関心をもち、よく観察し、記録してほしいと思います。もし珍しい生きものを見つけたら、各都道府県の担当窓口に連絡してみてください。そして、生きものが絶滅しないようにするために、自分に何ができるかを考えてもらえたらと思います。


香川県宇多津町うたづちょうにある四国水族館では、この3月から、四国の水辺に多く見られた「ニホンカワウソ」を紹介する特別展を開催しています。







かつて、日本中で人々の暮らしのすぐそばで姿を見せていたニホンカワウソ。
この展示は、四国の自然の中で人々の暮らしと繋つながりながら生きていた彼らの生態や減少の経緯けいいを、大捜索隊だいそうさくたいのお景きょう隊長とともにたどりながら、私たちが自然とどう向き合っていくべきか、考えるきっかけになることを目指しています。









ニホンカワウソの姿や毛などの特徴とくちょう、足跡の見分け方やふんのにおいなど、捜索に役立つ情報が集まったエリアで、観察をしながら一つひとつ確認していく野外調査のような体験ができます。いろいろな知識を吸収しながら、捜索隊員になった気分で楽しみましょう。











ここではたくさんのモニターに映るニホンカワウソのさまざまな映像を見ることができます。彼らが棲んでいた場所を示した大きなマップや、高知県大月町に所蔵しょぞうされていた貴重なニホンカワウソの剥製はくせいも展示されます。まるで生きているみたいに迫力たっぶりです。











ニホンカワウソだけでなく、世界中には絶滅するかもしれない生きものたちが数多くいます。自然を大事にし、生きものたちを守るにはどうしたらいいのかを共に考える空間になっています。また、ビッグサイズのニホンカワウソのオブジェと一緒に記念撮影もできます。





動物取扱業に関する表示
氏名:株式会社 四国水族館開発/代表者:代表取締役 藤岡 勇/名称:四国水族館/所在地:香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4/種別及び登録番号〇展示:35375号〇販売:31371号〇保管:32372号〇貸出:33373号〇訓練:34374号/登録年月日:令和元年10月16日/登録有効期限:令和11年10月15日/動物取扱責任者:加来 雅人