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読売大学セレクション-インタビュー(2026)

大学セレクション

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大学のキャリア教育を味方に
将来の「なりたい」を叶えよう

 将来、自分が目指す職業に就くためには、大学での学びや経験が重要です。しかし、近年は多くの大学がキャリア教育や資格取得支援に力を入れているため、その中でどんな大学を選んだらなりたい職業への道が開けるのか、迷っている受験生も多いのではないでしょうか。大学選びの際に意識しておきたいことについて、大学教育や高校教育に詳しい、ベネッセコーポレーショングループ進研アドの神田裕子さんに聞きました。

■Profile■
ベネッセコーポレーショングループ 進研アド 高等教育専門誌「Between」編集長

神田裕子(Yuko Kanda)
大学卒業後、公文教育研究所に就職。出版社に転職してさらに編集経験を積み、1997年に進研アド入社。高校生向け進路情報誌「マナビジョンブック」(現:マナビジョンSchool Program【放課後版】)の創刊時から編集長を務める。教育情報センター、マーケティングリサーチ部の主任研究員として個別大学の改革支援にも携わる。グローバル企画部の責任者を経て、2022年度から現職。

Q1. なりたい職業に就くには、大学選びのとき、どんな点を意識すればいいのでしょうか。

就職に直結する職業が多くの高校生の関心事
 近年、高校生の大学の選び方には少しずつ変化が起きています。ベネッセコーポレーション「高校生活と進路に関する調査2024」によると、「進路決定の際に参考にしたこと」の 第1位は「卒業後の進学・就職の実績」で、前回調査(2021年)と同じでしたが、第2位は「将来就きたい仕事」で、「自分の成績」の順位が下がりました。また、「通学のしやすさ」で進路を決めたい人の割合が上がっているのが特徴的です。ここからは、受験生の中に地元や近くの大学を望む人が増えている傾向がうかがえます。

 一方、なりたい職業に関する調査(「子どもの生活と学びに関する親子調査2024」)では、高校生の第1位はこの10年間変わらず教員で、2〜5位の看護師、医師、地方公務員、保育士・幼稚園教諭も顔ぶれはほとんど変化していません。これらは就職に直結するという点が共通していて、資格が必要な職種がほとんどです。

指導方法や学びのプロセスに注目を
 これらの職を目指している人は、大学選びの際に資格試験の合格率はもちろん、合格に向けてどんなサポート体制があるかも調べるとよいでしょう。大学によっては先輩や教員が授業外に低学年次の学生を指導する ところがあったり、一人で勉強したい人向けに図書館を夜間開館しているところも あったりします。加えて、同じ資格系の学部でも、資格取得に特化しているのか、教養や人格形成に重きを置いているのかは大学によって違います。

 自分にはどちらが合っているのか、どちらがより充実した大学生活を送れるのか。大学を選ぶときは、そうした視点を持って指導方法や学びのプロセスをしっかり確かめましょう。この点は、他の職業を目指している人にも大事にしてほしいと思います。

Q2. 授業の内容や先生の特徴、職業に関するプログラムは大学によって違うのでしょうか。

学修スタイルは大学ごとに違う
 卒業後は企業に入って活躍したいという人にとっても、その大学が自分に合っているかどうかという視点は欠かせません。例えば、社会科学系の学部では大人数での講義が多くありますが、最近は学生が主体となって課題に取り組むプロジェクト型学習や問題解決型学習、現地に行って調査・研究を行うフィールドワークなどを重視する大学が増えてきています。探究学習が好きな人にはうってつけと言えるでしょう。

 また、特定のテーマを追究したいなら1・2年次からゼミ型の演習がある大学が、なりたい職業や職種がはっきりしているなら企業や官公庁などでの勤務経験のある「実務家教員」のいる大学がおすすめです。

 なりたい職業に向けて実践経験を積みたい人は、ボランティアや地域活動などの「サービス・ラーニング」や、「長期インターンシップ」を実施している大学も検討してみてください。将来、グローバルに活躍したい人は、長期の留学や海外インターンシッププログラムを実施している大学なら、貴重な体験による学びが得られるでしょう。

自分に合っているかどうかを大切に
 現在は、どの大学もキャリア科目やキャリアセンター、資格取得講座などを設けていて、学生の就職を手厚くサポートしています。こうした体制にはあまり違いはありませんが、学修の内容やスタイルは大学ごとに大きく違います。

 例えば、実践型のプログラムが多い大学は、学んだことを社会でどう生かすかという「実学」を重視しています。そういった学びの方向性が自分の希望に合っているのかどうか、きちんと考えた上で大学を選ぶと、意欲的に学修できるでしょう。

Q3. 入学後のギャップを防ぐにはどこでどんなことを調べておけばいいですか?

オープンキャンパスを活用しよう
 ここまでお話ししてきたような情報は、すべて大学案内や公式サイトに載っています。下調べをしたうえで、ぜひ、オープンキャンパスに足を運んでください。大学案内だけではよくわからなかったことも、大学の職員に直接聞けば、詳しい情報が得られるはずです。もし、AIに尋ねるなら、回答の元の情報源を必ず調べ、公式サイトやオープンキャンパスでもその内容を確かめてください。

 なりたい職業がはっきりしている人は、その職業に就いている人にインタビューするのもおすすめです。どんな道をたどってその職を選んだのか、大学で何を学んだのかなどを知るには経験者に聞くのが一番。先生や家族にぜひ、紹介していただきましょう。

Q4. 受験を控えている方々へ応援メッセージをお願いします。

なりたい職業は今後変わる可能性も
 AIの登場で、職業を取り巻く状況は大きく変わりつつあります。皆さんが今なりたい職業は、大学を卒業する頃には雇用が減ったり職務内容が変わったりしているかもしれません。また、大学ですばらしい先生と出会って、入学時とは違う職を志すようになることもあるでしょう。

 どんな職業に就いたとしても大事になるのが、課題発見・解決能力や論理的・批判的思考力といった「汎用的能力」です。これらの力は大学でしっかり鍛えておくことが大切。大学選びの観点の一つになります。気になる人は、進学希望大学の「ディプロマ・ポリシー」を確認してみましょう。

「自己実現できる大学」を見つけて
 大学選びの際にはディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与方針)のほかに、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)、アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)もチェックしておきましょう。入学から学びの過程、卒業までが見えて、そこでの学びが将来の職にどうつながるのかがイメージしやすくなります。

 この3つのポリシーは大学によって違うので、調べた上で「この大学なら自己実現ができる」と思えるところを選んでください。皆さんが様々な体験をしながら、ポジティブで充実した大学生活を送れるよう願っています。