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老人ホームへの入居は、いつ頃考えるべきなのか?

▶老人ホームへの入居のタイミングを、LIFULL介護の小菅編集長が解説

LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント
小菅 秀樹 さん
老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、介護コンテンツの制作、寄稿、登壇。YouTubeやX(旧Twitter)でも介護の情報発信を行う。

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介護が必要な家族を抱えた方の中には、いつ老人ホームを考えるべきか迷われている方もいると思います。住み慣れた自宅から離れる決断は、そう簡単にできることではないかもしれません。しかし、介護者が疲弊して共倒れに、というようなことになる前に、一度検討してはいかがでしょう。今回は、老人ホームを考えるタイミングについて解説します。

心身の状態などから見極めよう

老人ホームへの入居を検討するタイミングは人それぞれ違います。一概に何歳になったら入居を考えるべきというものでもなく、心身の状態、環境の影響を大きく受けます。どのような状態になったら入居すべきなのか、よくある事例を紹介するので参考にしてください。こんなことが増えたら入居を検討しては。

独居の場合
●薬の飲み忘れが増えてきたとき
●火の不始末があり危険を感じたとき
●身体機能が低下しトイレが間に合わない、排泄に介助が必要になったとき
●家族が家に行った際に匂いが気になったとき(尿臭など)
●転倒リスクが高くなってきた、お風呂の浴槽が跨げなくなってきたとき

家族と同居の場合
●介護している家族の生活に支障が出ているとき(例:大幅に睡眠時間が削られる、介護離職せざるを得ない)
●夜間の見守りや対応が必要で、家族が慢性的に疲弊しているとき
●在宅介護では難しい専門的なケアを必要としたとき(例:たん吸引、褥瘡のケアなど)
●認知症の進行により常に見守りが必要となったとき

服薬管理ができなくなったり、排泄や入浴に影響が出てきたり、家族の心身にも影響が出始めたときは検討するタイミングといえます。

入居のメリットとデメリット

老人ホームへの入居のメリット・デメリットは主に以下が挙げられます。入居のデメリットよりメリットが上回ったときも、入居を検討するタイミングと考えてよいでしょう。
2024年にLIFULL 介護がインターネットで行った「介護施設入居に関する実態調査」では、多くの方は家族の入居までに1年以上2年未満の在宅介護を続けていることがわかりました。しかし、これはあくまでもデータの話であり、入居のタイミングがどこでやってくるかは家族それぞれで異なります。家族の限界が来る前に検討を始めることが重要です。

メリット
●プロによる専門的なケアを受けられる
●多くの施設では24時間の見守り体制がある
●入居者同士の交流があり、孤独感が軽減される
●家族の負担が軽減される

デメリット
●費用が在宅介護と比較して高額になる
●住み慣れた我が家から住み替えなければならない
●自宅にいるときより自由度が制限される場合もある

元気なうちから入居するケースも

これまで老人ホームは、本人が一人で生活できなくなったときに、家族が検討して入居するものと考えられていました。しかし、「何かあったときに安心」「子どもに迷惑をかけたくない」などの理由から、元気なうちに自身で終の棲家となる老人ホームを探される方もいらっしゃいます。近年、元気な高齢者をターゲットとした「シニアレジデンス」と呼ばれる老人ホームなども増えており、以前よりも高齢期の住み替えの選択肢が増えている印象です。
元気なうちから老人ホームへ入居する場合のメリット・デメリットは主に以下のようなものがあげられます。デメリットがすべての老人ホームに当てはまるわけではないので、複数の候補を比較しながら検討するとよいでしょう。

メリット
●自分で納得のいく施設を選択できる
●介護が必要になっても住み続けることができる(※)
●介護予防プログラムで健康寿命を延ばせる可能性がある
●元気なうちにコミュニティに参加することで人間関係を築きやすい

デメリット
●入居費用や月額費用など、金銭的な負担が増える
●施設によっては、同じような身体状態(元気)な入居者が少ない
●入居先のルールやスケジュールに合わせる必要がある

※入居条件は施設によって異なるのでご確認ください。

気になる施設があれば、まずは見学しよう

老人ホームへの入居を検討する時期は、明確な線引きがなく、当事者や家族が決めることになります。それゆえに、やはり住み慣れた自宅を離れることに抵抗を感じ、限界まで在宅介護を続けようと頑張る方が少なくありません。また、老人ホームの入居費用がネックとなり、家族がより多くの介護負担を抱え込むケースも多いのが現状です。しかし、明確な線引きがないということは、「在宅介護を続けることが難しい」と感じたときが施設介護へ切り替えるタイミングと言えます。費用の負担も、公的な施設を選んだり、負担軽減の制度を使ったりすることで、現実的な選択肢になることもあるでしょう。

介護が必要な場合でも、まだ本人が元気な場合でも、老人ホームを検討するにあたり重要なのが「見学」です。実際に足を運ぶことで、入居者の様子やスタッフの働きぶり、ホーム全体の雰囲気など、多くの情報を得ることができます。ある程度金額や立地などの条件に合う施設を見つけたら、必ず見学に行きましょう。

見学は回数を重ねるほど、ホームを見る眼が養われていくものです。しかし、見れば見るほど各ホームに一長一短があることがわかり、迷いが生じる方も少なくありません。また、すべての条件にかなう理想のホームを求め過ぎて、入居のタイミングを逃してしまう方もいらっしゃいます。そんな時は原点に立ち返り、本人や家族にとって何が大事か、何を大切にしたいかを改めて考えましょう。条件の優先順位付けをしっかり行うことが重要です。

入居に関するお悩みや疑問、相談は
ライフル介護 0120-991-427(9時〜18時)
※広告掲載の施設に関しては各施設に直接お問い合わせください。

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