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6月5日は「ろうごの日」ここがポイント シニアの暮らし

株式会社インサイトハウス CHO 太田英樹氏

 6月5日はろうごの日。
 超高齢化社会の中で高齢者も若者も何を考え、何をなすべきなのかについてみんなで考え、共に支え、社会を発展させるための行動を起こす日です。
 介護業界に30年以上携わり、当事者と家族に寄り添った老後の暮らし方を発信している太田英樹さんが、高齢期の住み替えについて気になるポイントを語ってくれました。今日のきっかけに、自身や家族の「老後の暮らし」を考えてみませんか。



高齢者住宅・有料老人ホームをご覧いただけます。

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住み替え検討のタイミングは?

 高齢になり住み替えを検討される際に大切なのは、ご自身がどんな暮らしをしたいのか、興味や関心事、お体の状態、資金計画も含め、自己分析を行うことです。よく「いい老人ホームはありますか」と聞かれるのですが、ご自身のニーズに合うところが、その方にとってのいい施設です。介護を受けながら暮らすという観点だけではなく、健康なうちに早めに検討を始めると選択肢も広がります。
 例えば、車での移動が厳しくなってきたら、公共交通機関を使ってお出かけを楽しめる駅近の高齢者住宅へ住み替える。パートナーを亡くし、お一人で家に閉じこもってしまうぐらいなら、住み替えて新しい人間関係をつくってみる。第二の人生も自分らしく過ごすため、ぜひ前向きに考えてください。
 

自分に合った住まいの選択肢とは

 高齢者住宅にも様々な種類があり、提供されるサービスはそれぞれ異なります。ある程度介護が必要という方には、介護保険を使う特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームが安心でしょう。バリアフリーで比較的自由度の高い暮らしを望まれるなら、サービス付き高齢者向け住宅があります。最近非常に増えており、安否確認や生活相談サービスを受けられますが、食事や介護は追加または別契約となります。
 お元気で活動的な方なら、シニア向け分譲マンションや一部自治体に残る高齢者専用賃貸住宅という選択肢もあります。ただ、お体は弱ってきますから、介護が必要になっても住み続けられるのか、再度住み替える体力や金銭的余裕はあるのかを想定しておく必要があります。
 制度は複雑でわかりにくいかもしれませんが、地域包括支援センターに相談すれば使えるサービスや方法を提案してくれますので、積極的に活用してください。また、ご家族が関わりやすい場所を選ぶことも、精神的なつながりを保つ上でとても大切なことです。
  

施設見学の際のポイント

 高齢者住宅を見学される際には、重要事項説明書を必ず見せてもらってください。細かな禁止事項など、案内だけでは気付けないことを確認できます。毎日顔を合わせることになるスタッフが、笑顔であいさつしてくれるか、既に入居されている方に対しても規律正しく接しているかも、見るべきポイントです。
 大切なのは、入居後、5年後、10年後もご本人やご家族が笑顔でいられる場であるかどうかです。数年前のコロナ禍ではほとんどの施設が面会禁止になりましたが、別室で入居者のお部屋とオンラインでつないでくれたところもありました。見学の際はぜひご家族の方も一緒に、複数の目で対応を確かめてください。
 高齢者向けサービスに絞らず、一般的なサービスと組み合わせれば、たとえお体の状態が変わってきても、望む暮らしの実現は不可能ではないと思います。住み替え先にあまり私物を持ち込めなくても、トランクルームを活用すれば処分せずに済みます。視野を広げ、楽しみながら人生プランを立ててください。
     



株式会社インサイトハウスCHO/介護事業コンサルタント
太田 英樹(おおた ひでき)氏

1972年、大阪市出身。
学生時代に介護現場に関わったことをきっかけに、介護施設の管理・運営、高齢者住宅の経営、その監督を行う自治体アドバイザーなどを歴任。
介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護福祉士の資格も持ち、利用者目線に立った一般・法人向けセミナーが好評。


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