新型コロナウイルス感染症は多くの人にとって「ひと段落ついた話」と感じられているかもしれません。けれども実際には、いまも暮らしのすぐそばにある感染症です。特に体力や免疫力が落ちやすい高齢者にとっては、油断できない「身近なリスク」の一つになりました。正しい情報を知り、できる範囲で対策を行うことで罹患のリスクは下げることができます。
ここでは、知ってほしい新型コロナウイルス感染症の最新情報についてご紹介します。大切なご自身の毎日のために、備えてみませんか?
比べて知る 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ
現在、新型コロナウイルス感染症は感染症法上「5類感染症」に位置付けられ、インフルエンザと同じ扱いとなっています。しかし、同じ5類とはいえ、そのリスクには大きな違いがあります。
死亡者数を比較してみると、2024年の1年間における新型コロナウイルス感染症による死亡者数は、インフルエンザによる死亡者数の10倍以上となっています(図1)。
ところが、ワクチンの定期接種の状況をみると、インフルエンザの方が高い「逆転現象」が起こっています。
東京都老人保健施設協会が調査したコロナワクチン及びインフルエンザワクチン予防接種実施状況※1によると、回答した91施設における入所者のワクチン接種割合はインフルエンザが99%に対して、新型コロナウイルス感染症は81%。ワクチン接種のアンケート調査の結果、入所者の半数以上が接種を希望した施設の割合は、インフルエンザが78%に対し、新型コロナウイルス感染症は39%でした※1。
※1:令和6年12月10日東京都医師会定期記者会見資料2 「令和6年秋冬の新型コロナワクチン定期接種の状況 ―東京都老人保健施設協会緊急調査結果から―」
60歳以上の方の感染後の重症化の可能性や命に関わる可能性も、新型コロナウイルス感染症の方が高いことが分かっています(図2)。新型コロナウイルス感染症を「インフルエンザと同じようなもの」と軽く考えるのは注意が必要です。
新型コロナ:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000929082.pdf
季節性インフルエンザ: https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000906106.pdf
(注2)オミクロン株流行期については3月31日時点の報告に基づき算出しており、特に致死率について過小である可能性がある。
(注3)季節性インフルエンザ・新型コロナともに分母に未受診者が含まれないため、重症化(致死)率が過大である可能性がある。
(注4)オミクロン株の亜系統であるBA.2やBA.5の流行期データではない点に留意が必要である。
重症化のリスクと罹患後症状を知る
高齢者だからといって感染すれば必ず重症化するわけではありません。一方で、軽症であっても罹患後症状が出ることもあり、やはり注意が必要です(図3)。罹患後症状は長期にわたり症状が残ることが多いのも特徴で、新型コロナウイルス感染症と診断されてから12か月たっても苦しんでいる方もいます※4 。こうした罹患後症状が、日々の生活の質を低下させてしまうことも少なくありません。
※2:厚生労働省(2023年4月版) 新型コロナウイルス感染症の"いま”に関する11の知識
※3:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年8月25日)資料4-3
※4:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第3.0版 1罹患後症状
市民公開講座を開催
高齢者や基礎疾患のある方へ、新型コロナウイルス感染症予防の意義・基本的な知識、医師への相談について正しい情報を伝えるための市民公開講座を開催します。新型コロナウイルス感染症が怖かったのは過去の話、と思っている方、改めて新型コロナウイルス感染症について学ぶ時間を持ちませんか。概要
コロナ感染症と向き合う大切な話
~高齢者や基礎疾患のある方へ、最新の情報をわかりやすくお届けします〜
主催 武田薬品工業(株)
開催日時
2025年10月26日(日)11:00~12:00開催方法
オンライン配信(YouTube Live)内 容
参加方法
開催日時になりましたら、下記のURLにアクセスしてください(事前登録は不要です)。
新型コロナウイルス感染症についてもっと詳しく知りたい方は、新型コロナウイルス感染症情報サイト「コロナ情報館」をご覧ください。
ワクチン接種の際は、接種を受ける医療機関の医師の指示に従うことが大切です。疑問など持たれた場合は主治医や薬剤師にご相談ください。