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学院創立141年 大阪女学院大学・短期大学の挑戦                  「これからも女子大」 国際力で未来を拓く

左から日本航空株式会社 執行役員 西原口 香織氏、大阪女学院大学・短期大学 加藤 映子学長

学院創立141年の歴史を持つ大阪女学院大学・短期大学は、大阪都心にありながら緑に恵まれた環境の中、徹底した少人数制と卓越した英語教育で高い評価を得ています。「これからも女子大」にこだわり、「第3の開学」と位置づけて新たな改革にも着手します。グローバル社会のなかで未来を拓く女性活躍の姿とは。ともに女子短大出身である大阪女学院大学・短期大学の加藤映子学長と日本航空執行役員ソリューション営業本部副本部長の西原口香織氏に対談していただきました。

■Profile■
加藤 映子(かとう えいこ) 大阪女学院大学・短期大学 学長
大阪女学院短期大学英語科卒業後、国際社会団体での勤務を経てボストン大学に進学。フルブライト奨学生としてハーバード大学教育大学院に留学し、教育学博士号を取得。専門は「言語習得」と「最新テクノロジーを活用した教育」。著書に『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』(かんき出版)

■Profile■
日本航空株式会社 執行役員 西原口 香織(にしはらぐち かおり)氏
福岡女子短期大学英語英文専攻卒業。1999年日本航空株式会社入社。羽田第1客室乗員部客室マネジャー、客室フライトオペレーション部クルーサポートグループマネジャー、九州支社熊本支店支店長などを経て、2024年4月から執行役員 ソリューション営業本部副本部長を務める。

大学ランキング 「国際性」女子大1位

加藤 大阪女学院大学は、1学部1学科の小規模校ですが、「THE 日本大学ランキング2025」で「国際性」分野全国4位、女子大1位に選ばれました。男女共学の大規模校が選ばれる中で驚きましたが、英語で授業が行われている率が高い、外国人の先生が多い、留学生受け入れ率などが評価された結果だと考えています。また大阪環状線の中にある大学なんです。英語を学び世界を視野に入れて仕事をするために、いい学習環境を学生に提供していきたい。目的意識を持ち、自分の意見を発信できる女性を育成しています。航空関係の仕事を希望する学生も多くいますので、日本航空のトップに女性が就任されたことは、本学でも話題になりました。

西原口 日本航空では、2025年度末までに女性管理職比率を30%にする目標を掲げておりましたが、おかげさまで早期に達成することができました。しかし、全従業員の男女比はほぼ半々であり、現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指す必要があると認識しております。 次世代のリーダーとなる女性を育成していくことが重要です。 女性には出産・育児などのライフイベントも多いため、長く働き続けられる制度の拡充は不可欠です。一方で、制度は単に存在するだけでは不十分です。制度に息を吹き込み、誰もが気兼ねなく活用できる風土の醸成こそが重要だと考えています。 社内初の女性大型機機長は双子のママでもありますが、出産、育休で6年間の休職を経て業務に復帰しました。「私も彼女のようになりたい」という若手の憧れと、その想いに応えて道を切り拓こうとするリーダーシップ。そうした良き連鎖(相乗効果)が生まれ、女性の管理職比率が高まってきたのかと思います。

人間力を培う教育 「エアライン道場」も実施

加藤 本学の特色は、社会に出ても活躍できるように、人間力を培っていけるようなカリキュラムです。「リーダーシップトレーニング=人間関係トレーニング」という伝統のプログラムがありますが、基本は「I'm OK You're OK」「あなたも大事 私も大事」。少人数制とキリスト教精神に基づいた教育で、一人ひとりが私らしくあっていいということを学びの中で気付いていく。女子ならではの結束力もあると思いますが、リスペクト(敬意)のある関係は続きます。「いいお友達に出会えてよかった」という声はよく聞きます。一方で、学生の要望に応えるために、無料の課外講座「エアライン道場」を実施し、ダブルスクールに通わなくても航空業界を目指せる仕組みがあります。

西原口 私自身は、小学6年生の時に読んだ「JALのスチュワーデスのお仕事」がきっかけで、この仕事に興味を持ちました。女性が長く働けて、お客さまに喜んでもらえる。「こういう幸せな職場があるんだな」と思いました。念願叶って入社した際に心に誓ったのは、「色々なことを吸収しよう」「お客さまに喜んでいただけることを追求していこう」ということです。大きかったのは仲間の存在です。
私たちのフライトは、海外基地の乗務員を含め、多様な背景を持つメンバーが一つのチームとなって運航します。フライトを成し遂げるためには、互いの文化や考え方に対してリスペクトを持ち、信頼を寄せてコミュニケーションを図ることで、チームとしての力を高めていかなければなりません。 多様性を受け入れ、それを強みとしていくこと。これは私にとって、極めて大きな学びとなりました。」

加藤 日本航空のサービスは素晴らしいですね。

西原口 ありがとうございます。地上から機内、機内から地上へ、後ろに続く仲間に「最高のバトンタッチ」をしてサービスをつないでいく。そのために自分に何ができるのか、そういう「心合わせ」の成果だと思います。

本音で語り合える環境 互いを尊重する文化


加藤 私も卒業生ではありますが、大阪女学院の魅力をお話ししたいと思います。まず141年の女子教育の伝統があります。明治初期、女性に教育の機会が与えられていないことを目の当たりにしたアメリカ人宣教師たちが、女性のための学校を作りたいと創設し、そこから本学の歴史は始まりました。そうした校風もあり、少人数制の女子大ならではの自分の本音で語り合える環境があります。〝心理的安全性〟が高いせいでしょうか。「あなたはどう思う?」と問われ続け、「私はこう考えている」ということを堂々と言えるようになります。
大阪女学院では、一人ひとりの力を引き出し、自分の人生を主体的に歩んで欲しい、やりたいことに向かって進んでほしいと願っています。その基盤として、互いを尊重し合う文化が根付いています

西原口 「日本航空には、社員の行動指針となる「JALフィロソフィ」が息づいています。その冒頭にある項目が「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」です。 いかに努力を重ね、熱意や能力があったとしても、根底にある「考え方」がマイナスであっては、良い結果には結びつきません。

加藤 2年間あるいは4年間かけて、自分の歩んでいく道を探していってもらうのが課題です。個人の力を引き出して、大阪女学院で学べば、こういった人生を歩んでいけるということを伝えたいです。他者との共感を土台に、自らの信念をもって生きる女性を育てています。女子大学について様々な意見がありますが、「誰と学ぶか」という点では女性だけで学ぶというのは大きな価値を持っています。大阪女学院は、留学生も多く受け入れており、多様な視点を持った多文化共生の土壌があります。これからも女子大学として、人間力を培い、リーダーシップを持ち、自分の意見が発信できる女性が育つような改革を行っていきたいと思います。

西原口 日本航空は多様性を尊重し、社員一人ひとりが自律的に自身のキャリアパスを描いていける企業風土の醸成に努めております。 感謝の気持ちを持ち、常に謙虚で素直な心を持った方に、私たちの仲間に加わっていただければと願っております。


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へ―ルチャペル

大阪環状線の中にあり、大阪駅から電車で約15分という都心に位置しながらも緑豊かなキャンパス。歴史ある建造物が立ち並び、ウィリアム・メレル・ヴォ―リーズの設計による「へ―ルチャペル」は国登録有形文化財(建造物)に登録されています。