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あなたの日々に、脳の健康も

アルツハイマー病は、症状があらわれるずっと前から脳の変化が始まっている――。
日本イーライリリーは、その事実を広く社会に伝え、「脳の健康」への意識を高めることを目的に啓発活動を始めることを発表しました。5月15日に行われた発表会では、同社のシモーネ・トムセン社長のプレゼンテーションに続き、アルツハイマー病への正しい理解を促すため、東京都健康長寿医療センターの井原涼子医師による講演が行われました。

プレゼンテーション

科学の力と対話の力で
「脳の健康」に向き合う

シモーネ・トムセン日本イーライリリー株式会社
代表取締役社長

登壇するシモーネ・トムセン

 当社は、今年5月にグローバルで創業150年を迎えました。この間、私たちはさまざまな疾患と向き合い、革新的な医薬品の創出に努めてきました。アルツハイマー病の研究も約40年間取り組んでいます。そこで分かったのは、「脳の変化は症状があらわれるよりずっと前から始まっている可能性がある」ということです。
 脳の健康は生活の質を大きく左右するにもかかわらず、目に見える症状が出て初めて語られがちなのが現状です。もっと早い段階から語り合い、対話の場を医療現場から日常生活へと広げていきたい――そうした思いから今回、啓発活動「あなたの日々に、脳の健康も」を始めることにしました。研究を通した科学的イノベーションにとどまらず、みなさまとともに、社会全体で理解を深め、社会での対話を増やし、健康課題の解決に貢献していければと思います。

講 演

全身の健康の延長線上に
ある「脳の健康」

井原涼子先生東京都健康長寿医療センター
健康長寿イノベーションセンター
臨床開発ユニット長

講演する井原涼子先生

10~20年以上も前から始まる脳の変化

 「脳の健康(ブレインヘルス)」とは、認知や感覚、社会性、感情、行動といった脳の機能を、全体として良い状態に保っていこうという考え方です。WHO(世界保健機関)でも、脳の健康は生涯を通じて大切にすべき健康課題と位置づけられています。
 その脳の健康を脅かす疾患の一つがアルツハイマー病です。認知症の原因の約6~7割を占める(※1)とされており、もの忘れから始まり徐々に認知機能全体が低下していく進行性の病気です。「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が脳内で過剰に蓄積し、「アミロイドβプラーク」ができると、私たちの記憶や思考に影響を及ぼす可能性があります。その蓄積は症状の出る10~20年以上も前から始まることがあるといわれています。つまり、もの忘れなどの症状は、脳内で長く続いてきた変化の結果にすぎません。症状のない病前期やその手前の段階から脳の健康を維持していくことが大切なのです。

日々の習慣と運動がリスクを下げるカギに

 ここでお伝えしたいのは、アルツハイマー病を含む認知症のリスクには、ご自身で変えられる余地があるということです。年齢や遺伝は変えられませんが、研究によれば、認知症の最大45%は、血圧や血糖値の管理、禁煙・節酒、運動習慣や適切な食事、社会活動の維持、難聴やうつ状態への対処といったリスク因子の改善によって、予防・遅延できる可能性があります(※2)。
 お気づきのように、その多くは生活習慣病と関わるものです。なかでも科学的根拠が最も強いのが運動です。ぜひ、「脳の健康は全身の健康の延長線上にある」ことを知っていただきたいと思います。
 認知機能の小さな変化は、ご家族など身近な人との関わりの中で気づかれる場合も少なくありません。日々の交流を大切にしながら、脳の健康について社会の理解を深め、語り合い支え合うオープンな環境を築いていくことも非常に重要だと考えています。

※1)厚生労働科学研究費補助金(認知症対策総合研究事業)「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」統合研究報告書(2013)
※2)The Lancet | Dementia prevention, intervention, and care: 2024 report of the Lancet standing Commission

アルツハイマー病の段階。プレクリニカル期から軽度認知障害(MCI)、軽度認知症、中等度認知症、重度認知症へと進行する過程の図
※ 2026年7月13日追記

脳の健康 短歌&フォトメッセージコンテスト

テーマは 「私の脳が喜ぶ瞬間」

募集は締め切りました

 毎日を過ごす中で、つい忘れがちな脳のこと。でも実は無意識のうちに、脳の健康につながる行動をしているかもしれません。朝の光を浴びるとき、誰かと笑い合うとき─そんな「私の脳が喜ぶ瞬間」はきっと身近にあります。5・7・5・7・7の短歌部門と、写真にメッセージを添えるフォトメッセージ部門で、あなたの想いをお聞かせください。

短歌部門

審査員長 東 直子さん

審査員長

東 直子さん

歌人・作家

心に浮かんだ情景や気持ち、体験した出来事を書き出し、5・7・5・7・7の31音に整えましょう。季語はなくてもOK。日々の出来事や感情を自由に詠んでみましょう。

とけていく 氷のように 眠りたい 夏の光を 浴びすぎた日は
東 直子さん 見本作品

フォトメッセージ部門

審査員長 浅田 政志さん

審査員長

浅田 政志さん

写真家

まずは、お気に入りの写真を選びましょう。うまく書こうとせず、写真の様子を言葉にして気持ちやエピソードをひとこと添えるだけ。やさしい言葉でまとめれば想いが伝わります(40字程度。長くしすぎない)。

旅先で出会った花を一枚ずつ 新しい景色に、まだまだときめく
浅田 政志さん 見本作品

入賞作品の発表と賞品

入賞作品はハルメク2026年12月号で発表します!

  • 最優秀賞 各部門1名 賞金10,000円
  • 優秀賞 各部門1名 賞金5,000円
  • 入選 各部門2名 賞金3,000円

応募締切7月3日(金) 23:59まで

募集は締め切りました