医療法人社団 太公会 我孫子東邦病院

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医療法人社団 太公会

我孫子東邦病院

[ロボット支援下手術]男性/泌尿器科・前立腺がん全摘術 女性/骨盤臓器脱・仙骨腟固定術

“新病院”と診療科4本柱で挑む医療の未来
先進的な“骨盤外科”の確立で地域に貢献

千葉県我孫子市で地域医療を支える我孫子東邦病院が、2025年10月に新築移転を果たした。先進的なロボット支援下手術で高い実績を誇る同院は、施設の刷新拡充に伴いさらなる進化を遂げている。藤尾圭理事長、大城充院長、大槻英男副院長、加藤礼消化器センター長へのインタビューを通じ、移転の背景や新コンセプト、強化される4本柱の意義を紐解く。

藤尾 圭

理事長
藤尾 圭

ふじお・けい/2005年東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大森病院、岡山大学病院、我孫子東邦病院、岡山大学病院泌尿器科助教などを経て、16年我孫子東邦病院副院長、18年8月から現職。医学博士(岡山大学博甲)。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医。日本骨盤臓器脱手術学会所属。日本女性骨盤底医学会所属。



先進の手術環境とDXを推進し地域医療の質を向上

 我孫子東邦病院は、千葉県我孫子市を中心に二次救急を担う地域医療の重要拠点だ。特に泌尿器科領域の実績は全国有数であり、2012年に導入した手術支援ロボット「ダビンチ」手術の累計実績は1200件を超えている。千葉県下でもいち早く先進機器を導入した先見性は、地域の厚い信頼の源泉となっている。
 2025年10月、同院は市内の見晴らしの良い高台へと新築移転を果たした。最大の理由は、築50年が経過した旧病院の老朽化と駐車場の不足解消、そして先進的な医療に備えるためだ。
 藤尾圭理事長は「手術をメインに据えた病院作りを追求するため、手術室の拡充と先進設備の導入が急務だった」と語る。
 新病院の駐車場は従来の約5倍の178台へ増設され利便性が格段に向上。病棟も患者からは「ホテルのような快適さ」と好評を博している。高台という立地は、静かで落ち着いた理想的な療養環境をもたらした。
 さらに、医療DXを推進し電子カルテを本格導入。1階に採血室やMRI、内視鏡等の検査機能を全て集約し、スムーズな動線を実現。手術室は従来の2室から3室へと増室された。
 藤尾理事長は「大きな医療施設でもロボット1台を複数科が取り合う状況だが、当院は泌尿器科中心の運用で毎日複数回稼働できます。手術件数を従来の倍に引き上げたい」と意気込む。
 入院環境も大幅に刷新。個室数は旧病院の3倍の32床に増え、全室にトイレを設置した。透析室も拡充し陰圧個室も備えた。また、低被爆で高画質な新型CT、超伝導型で被検者が快適な状態で高精度な検査ができる新型MRIを全国でも早期に導入。快適空間の健診センターを整備、ゴルフ外来の設置など、ハード・ソフト両面でホスピタリティが向上。初期の動線への戸惑いも、スタッフの習熟により改善が進んでいる。


4本柱の連携で専門性を深化
“骨盤外科”の領域確立へ

 泌尿器科、婦人科、消化器外科、整形外科の4本柱を強化する背景には、高齢化社会を見据えた戦略がある。藤尾理事長は「高齢の患者さんは泌尿器だけでなく、消化器や整形外科の疾患も併発しやすい。各科は骨盤領域で解剖学的にも親和性が高いため、これらを一体的に診る『骨盤外科』といえる領域に注力したい」と説く。これによりロボット支援下の前立腺全摘除術、膀胱全摘除術、腎部分切除術、仙骨膣固定術などの先進治療も充実。連携している大学病院と高度な医療を地域に提供する考えだ。
 新病院のコンセプトは「常に前を向く」「患者さんと向き合う」など。藤尾理事長は「何でも揃える百貨店型ではなく、当院が貢献できる分野に特化し、地域から頼りにされる存在であり続けたい」と熱く語る。

信頼される医療を支えるチーム

■信頼される医療を支えるチーム。泌尿器科・外科・整形外科・麻酔科の医師、看護師など医療スタッフを充実させ、これからも地域医療に貢献し続ける。

新病院は、我孫子市を一望できる閑静な高台にあり、快適な医療環境が整う。駐車場も広々として178台完備

■新病院は、我孫子市を一望できる閑静な高台にあり、快適な医療環境が整う。駐車場も広々として178台完備。



大槻 英男

副院長・泌尿器科診療部長・腎センター長
大槻 英男

おおつき・ひでお/2001年防衛医科大学校卒業。自衛隊中央病院、陸上自衛隊衛生隊、イラク復興支援群、防衛医大泌尿器科等を経て14年から現職。医学博士。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医。日本透析医学会認定透析専門医。日本排尿機能学会所属。日本女性骨盤底医学会所属。



大学病院の泌尿器科医局のように多数の専門医が集う

 泌尿器科は常勤医10名、非常勤医3名を擁する大学病院並みの極めて手厚い人員体制だ。大槻英男副院長・泌尿器科診療部長・腎センター長は「岡山大学や東邦大学、防衛医科大学校、昭和医科大学、慈恵医大柏病院などと連携し、高度医療の提供、若手が生き生きと研鑽を積める環境を構築しています」と語る。
 同科の最大の特長は、先進機器を駆使した低侵襲手術の実績だ。手術支援ロボットによる前立腺摘除術と仙骨腟固定術は、累計1200件を突破。近年は、腎部分切除術や膀胱全摘除術でも活用されている。将来的には、婦人科の子宮全摘術や消化器系の大腸疾患への活用も検討している。
 前立腺肥大症には、確実性と安全性を追求した前立腺核出術「HoLEP」や水蒸気を用いる新治療「WAVE」を実施。尿路結石の内視鏡手術も年間約400件の実績を誇る。(実績表参照)
 さらに、透析室は全40床(入院15床、外来25床)へと大幅に増床。最大160名まで対応可能なキャパシティと、陰圧個室2部屋完備で感染症対策も考えられた先進設備だ。
 外来の呼び出しは番号制を採用し、患者のプライバシー保護を徹底。大槻副院長は「診察は問診や尿検査が基本なので、恥ずかしいことはありません。痛みや1日10回以上の頻尿、尿の色がいつもと違う、陰部にできものがあるなどがあれば、遠慮せず相談してほしい」と早期受診を呼びかける。


加藤 礼

消化器センター長
加藤 礼

かとう・れい/2008年昭和大学医学部卒業。同大学病院などを経て、22年から現職。日本外科学会認定外科専門医。日本消化器外科学会認定消化器外科専門医。麻酔科標榜医。昭和医科大学病院兼任講師。



患者ファーストの治療
消化器センターの腹腔鏡手術

 外科(消化器センター)は低侵襲な腹腔鏡手術が強み。鼠径ヘルニアや大腸がんなど幅広く対応をしており、手術件数は着実に増加を続けている。
 「年間約1500件の胃カメラ検査、350件の大腸カメラ検査も行っていますが、患者さんが内視鏡の予約をスムーズに入れられるように、検査ラインを2列に増設することを計画しています。さらには、外科手術により専念できる環境を整えるために、医師や看護師の人員体制も充実させていく予定です」と加藤礼消化器センター長は語る。
 新病院ではリカバリールームを新設し、先進の多機能ストレッチャーの導入で患者さんの負担軽減も図っている。また「腹痛ホットライン」を設置し、地域のドクターと連携し緊急手術にも迅速に対応する。「地元にしっかり貢献し続けたい」と加藤センター長は強く願っている。

ロボット支援下手術は累計1200件を超える

■ロボット支援下手術は累計1200件を超える。手術室が3室へと増設され、毎日複数回稼働できる環境。

練習やラウンドでの「痛い」、「動きがおかしい」など身体の不調を改善する指導や治療をするゴルフの専門外来

■練習やラウンドでの「痛い」、「動きがおかしい」など身体の不調を改善する指導や治療をするゴルフの専門外来があるのも特徴。

明るいホワイトの壁、ダウンライトの照明器具により、お洒落な雰囲気の個室

■明るいホワイトの壁、ダウンライトの照明器具により、お洒落な雰囲気の個室に。広い洗面所は女性の患者からも好評。

ホテルのようにリラックスできる待合室

■ホテルのようにリラックスできる待合室。電子カルテの導入、外来の呼び出しの番号制など患者のプライバシーに配慮している。


主な診療実績(2025年1月~12月)


新病院で高まるホスピタリティ 地域で期待される医療の展望


大城 充

院長
大城 充

おおしろ・みつる/1988年東邦大学医学部卒業。同大学医療センター佐倉病院外科などを経て、2017年から現職。


 新病院はシックなホテルのような快適さと高度な医療機能を両立している。刷新した健診センターは外来と完全に独立。大城充院長は「健康な方と患者さんが交わらない動線を確保しました。今後は人員を充実させ、検査枠をさらに拡大したい」と意欲的だ。
 患者のメリットは多岐にわたる。外来はワンフロア集約と電子化で流れがスムーズ。入院環境も向上し、個室は全室トイレ完備や温かく美味しい食事の提供。日本国内でいち早く導入した新型MRIなど先進医療機器の導入、透析室、リハビリ室の充実、ゴルフ外来など、ハード・ソフト両面でホスピタリティを追求する。
 地域連携も強固。近隣の慈恵医大柏病院や国立がん研究センター東病院をはじめ各大学病院と協力。泌尿器科、外科、整形外科、婦人科を中心に地域全体で患者を支える体制を構築しており、救急受け入れ数も増加傾向にある。
 大城院長は「病院が綺麗になり職員も患者さんも居心地が向上。調子が悪ければ気軽に相談に来てほしい。待合室をお年寄りの憩いの場にしていただいても結構です」と語り、身近な“コンビニ受診”も推奨。患者に寄り添う病院を実践している。

健診センターは、女性も受診しやすい空間が確保されている

健診センターは、女性も受診しやすい空間が確保されている。胃や大腸の内視鏡検査、マンモグラフィー、脳ドックも行える環境が整っている。



HOSPITAL DATA

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