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医療法人 野口病院 野口病院甲状腺疾患治療に特化した専門病院
伝統を次世代に継承し、先進の科学を用いて
治療技術のさらなる発展をめざす

大分県別府市にある「野口病院」は、国内外の全国から患者が訪れる甲状腺疾患の専門病院だ。1922年に野口雄三郎氏によって創立されて以来「科学的、合理的、安全で良質な医療の提供に努める」との理念のもと、先進の医療機器を用いて、EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた質の高い治療を提供し続けている。同院の特徴や強みなどについて、野口靖志理事長と内野眞也副院長に話を聞いた。

野口 靖志

理事長・統括放射線科部長
野口 靖志

内野 眞也

副院長・統括外科部長
内野 眞也



患者にストレスを感じさせない、快適な療養環境

 同院は創立以来100年以上にわたり、甲状腺がん、バセドウ病など甲状腺疾患全般の治療を専門に行ってきた。この別府の地からこれまで優れた医師たちが巣立ち、豊富な治療実績ゆえに国内外の全国から多くの患者が訪れる。
 同院の特徴は主に3つある。①患者にストレスを与えない療養環境、②主治医をおかず、質の高いチーム医療の提供、③蓄積された過去のデータを基に追跡調査や先進の遺伝子解析を行い、最善の治療のため役立てていることだ。
 2013年、現在の地に新病院を新築移転した際、最も心がけたのは「患者様にストレスを与えず居心地のいい環境づくり」と野口理事長は振り返る。緊張を和らげる診察室、待ち時間が長くてもゆったり過ごせる家具、病院臭がしないなど、細かな点に至るまで、患者に精神的負担や緊張、不安を感じさせない工夫が施されている。

リビングのようにくつろげる「談話コーナー・デイルーム」や「7階の特別一床室」からは別府湾を見渡すことができ、安心して療養できる環境が整っている

リビングのようにくつろげる「談話コーナー・デイルーム」や「7階の特別一床室」からは別府湾を見渡すことができ、安心して療養できる環境が整っている。


患者約2万人の追跡データをもとに、最善の治療法を提案

 主治医をおかず、全ての科の代表が毎日のカンファレンスで患者の情報や問題点などを共有。多職種が互いに連携し、チーム医療を行なっているのも特徴だ。
 開院以来、甲状腺がんやバセドウ病の治療では「術後にできるだけ薬を飲まず生活できるようにすること」を目標としている。バセドウ病手術の場合、現在は甲状腺を全て切除する全摘術が主流だが、同院では大部分を切除しながら一部を残す「亜全摘術」を採用し、その目標を実現している。副院長で統括外科部長の内野医師は「充実した成果が得られており、患者様に喜ばれています」と話す。
 甲状腺がん手術後、放射性ヨウ素内用療法を行う治療個室は全8室あり、患者主導で治療を開始できるのも強みだ。
 甲状腺がんの再発については数十年スパンの経過観察が必要だが、同院には開院当初からのカルテが全て保管されており、1945年から現在まで甲状腺がん患者の追跡調査を継続して行なっている。
「約2万人の患者様のデータを追跡しています(追跡率は99%以上)。1年に1回、生存状況や再発時の治療状況などを調べています。こうして蓄積されたデータを患者様の病状と照らし合わせ、生存率の予測や、治療法の選択に活かしています」(内野副院長)。


遺伝子解析で治療の未来を切り拓く

 長年、遺伝子解析に取り組んできた内野副院長は甲状腺がんの家系調査も数多く実施。血液からDNAを採取し、遺伝子解析を行うことで、親から子に受け継がれる病気を特定。家系図を作成し、予防や早期発見に役立てている。
 さらに、次世代シーケンサーを用いてがん細胞の遺伝子解析を千例近く実施。予後が悪くなる遺伝子を特定し、将来の再発に備えたデータとして蓄積している。「先人たちの伝統を次世代に受け継ぎ、先進の科学を用いて発展させていくことが私たちの使命」と内野副院長は力強く語った。

手術実績 2024年1月~12月


HOSPITAL DATA

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