腰・首の病気に強い病院
医療法人 志匠会医療法人志匠会グループは、脊椎疾患に特化した専門病院として国内屈指の規模を誇る。
品川、練馬、新横浜の3拠点で、整形外科と脳神経外科が融合したチーム医療を実践。
独自の治療方針と先進機器を駆使し、難病から日常的な痛みまで患者一人ひとりに寄り添う。
医療法人志匠会は、首や腰の疾患に対する手術治療に特化した医療法人である。2005年に神奈川県横浜市に「新横浜スパインクリニック」を開設したのを皮切りに、2013年には東京都品川区に「品川志匠会病院」を、2023年には東京都練馬区に「練馬志匠会病院」を開設し、現在は3拠点体制で診療を行っている。
グループ全体での手術件数は、累計で2万6294件(2005~2025年12月)。その実績と経験に裏打ちされた治療には定評がある。特に品川志匠会病院は、毎年のように脊椎手術件数で国内有数の病院として名を連ねており、全国から患者が訪れる拠点として知られている。
同グループの最大の特徴は、脊椎という限られた領域のみの治療に全力を注いでいる点にある。大田快児理事長は「脊椎以外の治療は行いません。脊椎に特化することで医師もスタッフもより専門性を深めることができ、良い治療結果を出しやすくなる」と、その強みを語る。
一般的な整形外科では外傷や関節疾患など多岐にわたる分野を扱うが、志匠会では整形外科と脳神経外科の脊椎専門医が集結し、脊椎外科という一つの枠組みで質の高い診療を提供している。

志匠会が扱う疾患は、腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった一般的なものから、黄色靭帯骨化症、脊柱変形、圧迫骨折、環軸椎亜脱臼など多岐にわたる。中でも特筆すべきは、国指定の難病である頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)の手術実績である。
この疾患は脊髄の前方にある靭帯が骨のように硬くなり、神経を圧迫してさまざまな症状を引き起こす難治性の病だ。志匠会では、高度な技術を要する「骨化巣前方浮上術」など多彩な術式で対応している。
頚椎手術が多いことが特徴の一つであり、品川志匠会病院では総手術件数の約3分の1を頚椎の手術が占めている。
患者の症状に応じて前方や後方からのアプローチを使い分け、執刀経験豊富な熟練医たちが、難度の高い上位胸椎の症例や首下がり症などにも対応可能な体制を整えている。
大田理事長は志匠会の医療に対する方針として、「オーソドックスな治療法を、より患者さんに適した手法になるよう工夫しながら、丁寧誠実に行うこと」を掲げている。
奇をてらわず、安全性が高く確実に良好な結果を出せる手法を追求する姿勢である。その上で、一人ひとりの患者に適した「オーダーメイド治療」を提供するため、独自のチーム医療を徹底している。
通常、一人の患者には一人の主治医がつくが、志匠会では「一人の患者を全員で診る」という考え方を採用している。
毎週、3院をオンラインで結び、全執刀医が参加する合同カンファレンスを実施。個々の症例に対して複数の専門医が意見を出し合い、最終的な治療方針を決定する。
また、毎朝行う一斉回診により、医師全員が患者一人ひとりの病状を把握するよう努めている。こうした体制により、患者は主治医が不在の際でも、治療の質に差のない迅速かつ適切な対応を受けることができる。

■大田理事長率いる一斉回診は毎朝行われ、「1人の患者を全員で診る」という考え方が浸透。

■志匠会グループ3院合同で行われるオンラインカンファレンスで患者の治療方針を決定。

■脊椎治療に必要な先進医療機器はコスト度外視で導入。難度の高い手術で結果を出している。
昨今の医療現場では、小さな切開による「低侵襲手術」が注目されているが、大田理事長はこの風潮に対して独自の哲学を持つ。皮膚の傷の小ささだけを求めることが、必ずしも患者の利益になるとは限らないという考えだ。
大田理事長は「小さな切開は皮膚にとっては低侵襲だが、手先が動かしにくい状態で神経近くを操作することは、体の奥に対してはむしろ高侵襲になり得る。一番大事なのは、神経を傷つけずに根本的な治療を行うこと。医師の技術が最も活かせる適切な切開で行うべきである」と強調する。
もちろん、適応がある場合には内視鏡や顕微鏡を用いた手術も積極的に採用している。例えば、短期入院が可能な内視鏡下後方椎間孔除圧術や、術後の社会復帰が早い頚椎人工椎間板置換術など、患者の負担を軽減する選択肢も豊富に用意されている。大切なのは傷の大小ではなく、安全性と結果の両立である。
志匠会は、手術の精度と安全性を高めるための先進医療機器の導入に妥協がない。特に「O‒arm (オーアーム)」は、病院開設当初から導入されている移動型イメージングシステムである。これは手術中にCTのような三次元画像を撮影し、リアルタイムでナビゲーションを行う装置だ。これにより、ミリ単位の精度が求められる脊椎へのスクリュー挿入などの難手術において、神経や血管の位置を正確に把握することが可能となり、安全性が飛躍的に向上した。
大田理事長は「コストを顧みず、脊椎治療に必要な機器を充実させています」と語る。これらの機器を駆使することで、初診当日に画像検査から診断、必要があれば手術の決定までを迅速に行える体制が構築されている。
地域医療における志匠会の役割は、手術が必要な中等症から重症の患者を確実に救うことにある。地元の開業医との連携を大切にしており、保存療法で改善しない患者の紹介を広く受け入れている。
一方で、患者の利便性を考慮し、紹介状がない場合や急を要する場合でも予約なしで受診できるシステムを整えている。これは、何度も通院する患者の負担を減らし、早期に苦痛を取り除きたいという「患者ファースト」の理念の表れでもある。
また、脊椎疾患は高齢化社会において避けては通れない課題である。一度除圧術を受けても、年月を経て別の箇所に障害が出る場合もあるが、志匠会では除圧術から固定術、さらに脊柱矯正固定術まで、一人の患者の生涯にわたって長期的に治療を支える体制を整えている。
最後に、痛みやしびれで不安を抱えている患者に対し、大田理事長は「オペは安全・確実を目指して努力しているが、道は未だ遠く安全で的確な手技を確立するために日々精進しています。少しでも気になる症状があれば、我々がその痛みに一緒に向き合いますから、我慢することなく一度相談に来てほしい」と力強いメッセージを送る。
「志匠会」という名称には、一生をかけて医療の匠(たくみ)を志すという決意が込められている。その志は、全国から集まる多くの患者の希望の光となっている。
品川志匠会病院
〒140-0001 東京都品川区北品川1-29-7
TEL.03-5781-0700
https://www.shisyokai.jp/

■院長 光山 哲滝
■受付時間 8:00~12:00・14:00~17:00
■休診日 日・祝、年末年始
練馬志匠会病院
〒179-0076 東京都練馬区土支田1丁目13-20
TEL.03-6913-3605
https://shisyokai-nerima.jp/

■院長 大田 快児
■受付時間 8:00~12:00・14:00~17:00
■休診日 日・祝、年末年始
新横浜スパインクリニック
〒223-0059 神奈川県横浜市港北区北新横浜1-5-5
TEL.045-533-5401
http://www.shinyoko-spine.jp/

■院長 遠田 慎吾
■受付時間 8:00~12:00・14:00~17:00
■休診日 水午後・金午後、日・祝、年末年始