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東京都立荏原病院 ロゴ 東京都立荏原病院医学的根拠の確かな治療を
患者ニーズに合わせて提供
スポーツ整形にも注力

“医療で地域を支える”を合い言葉に、城南地区(大田区・品川区・世田谷区・目黒区)の地域医療を担う東京都立荏原病院。整形外科も地域と連携しながら、医学的根拠の確かな治療を患者のニーズに合わせて提供している。人工関節においては、膝の場合全置換術、単顆置換術を進行度などにより選択。個別性を重視した治療を行う。

星田 隆彦

医長
星田 隆彦

ほしだ・たかひこ/獨協医科大学医学部卒。日本整形外科学会整形外科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。難病医療助成制度における指定医( 整形外科)。医学博士。



全置換術、単顆置換術、骨切り術など選択肢は複数

 膝関節を専門とする星田隆彦医師は、スポーツ整形から高齢者の変形性膝関節症までを幅広く診療し、患者1人ひとりに合う治療を行っている。
「膝の軟骨がすり減り、人工関節置換術が必要になっても、関節全体ではなく半分だけ人工関節に置き換える単顆置換術で済む場合もあります。様々な選択肢があるので、膝関節の状態、年齢、活動度、患者さんの意向などから総合的に判断します」と星田医師は話す。
 40〜50代で膝が痛む場合は、半月板が傷ついている可能性がある。半月板も関節軟骨と同じくクッションの役割を果たしている軟骨で、O脚やX脚、スポーツなどによって傷つくと、膝痛の原因になる。
「このような場合は膝周囲骨切り術の適応となります。すねの骨を少し切り開き、人工骨を入れて固定することで脚のバランスを整え、膝の負担を軽くします。半月板が傷ついていると変形性膝関節症が進行しやすいのですが、その一歩手前で対応することが可能です。入院期間などは人工膝関節置換術よりも少し長いものの、自分の関節を残すことができ、スポーツや活動の制限はありません」
 人工膝関節の耐用年数(寿命)は約20年なので、あまり早く人工関節にしてしまうと、再度手術が必要になる。65歳未満の患者に対しては将来を見据えた治療法の提案が重要になる。

左から、前十字靭帯再建術、膝周囲骨切り術、人工膝関節単顆置換術のレントゲン写真。専門性の高い膝関節治療を提供している

左から、前十字靭帯再建術、膝周囲骨切り術、人工膝関節単顆置換術のレントゲン写真。専門性の高い膝関節治療を提供している。


チームで骨粗鬆症対策
かかりつけ医とも連携

 同院整形外科で患者数が最も多いのは、大腿骨近位部骨折だ。そのほとんどが高齢者で骨粗鬆症を有している。
「骨粗鬆症があると軽微な外力が加わっただけで骨折しやすく、大腿骨近位部骨折の治療を終えて退院後に反対側を骨折してしまうこと(二次骨折)が少なくありません。骨粗鬆症を治療し、二次骨折を防ぐためにはチーム医療が必要です」
 同院では骨粗鬆症リエゾンサービスチームが活動する。リエゾンとは「連携、つながり」などの意味。大腿骨近位部骨折だけではなく、腰椎圧迫骨折など骨粗鬆症による骨折で入院した患者に対し、多職種で支援を行っている。
 地域のかかりつけ医とも連携し、情報共有しながら日常診療はかかりつけ医、骨粗鬆症の治療薬選択や定期的な骨密度検査、骨代謝検査は同院で行う。
 また、リハビリテーション科には日本リハビリテーション医学会専門医が在籍しており、質の高いリハビリを提供。退院後は外来リハビリのできるかかりつけ医につなぐ。
 星田医師はスポーツ整形の診療にも力を注ぐ。
「特に膝の靭帯損傷は専門性が求められるため、スポーツドクターを受診することが理想です。スポーツにはケガがつきものですが、早期に適切な治療を行うことで長くスポーツを楽しむことができます」
 公立病院として地域の人々の膝・股関節を守り、健康寿命延伸をめざす。

多職種の骨粗鬆症リエゾンサービスチームで二次骨折の予防活動を展開

多職種の骨粗鬆症リエゾンサービスチームで二次骨折の予防活動を展開。


人工関節手術実績(2025年1月~12月)

HOSPITAL DATA

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