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京の祭・伝統工芸を未来へ継承「時代祭つなぐプロジェクト」

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 読売新聞社は、京都三大祭のひとつ「時代祭」を応援する、「時代祭つなぐプロジェクト」を京都新聞、KBS京都、読売アルスRと共催でスタートさせます。「時代祭」は日本の祭礼文化そのものであり、京都千有余年の歴史と精神を大切に守りながら、格式ある伝統工芸技術の継承とともに、次世代につないでいくべきものです。しかし現在、伝統技術の後継者不足、行列参加者の不足、装束の新調・補修費用の高騰など様々な課題も浮上しています。本プロジェクトでは、「時代祭」が抱える課題を解決し、未来へと紡ぐことを目指し実施していきます。

時代祭とは

歴史

 延暦13年(794年)、桓武天皇は「四神相応の地を都城とすることが理想である」という思想をもとに、平安京へ遷都しました。以来1,100年もの間、京都は日本の都であり続けました。
 しかし、明治2年(1868年)、都が東京へうつると京都は大きな転換期を迎えることに。人口が3分の2まで減少するなどしたため、かつての活気を取り戻そうと、熱意ある市民によってさまざまな復興策が講じられました。明治28年(1895年)には平安遷都千百年紀念祭が開催され、時代風俗行列が行われました。これが現代に続く時代祭の始まりです。

祭りの意義

 平安京に都をうつした日といわれる10月22日は「京都の誕生日」。この日開催される時代祭は、京都が日本の都として1000年以上にわたって培ってきた伝統工芸技術の粋を「動く歴史風俗絵巻」として披露し、その技術を受け継ぐことを目的としています。登場する衣裳や祭具の一つひとつが、厳密な時代考証をもとに作製されています。京の匠の技を結集し、京都市民が心をひとつに、未来の平和を祈り、文化を継承する祭礼として、100年以上続いている祭りなのです。

見どころは「時代風俗行列」

 平安京が造成された延暦時代から明治維新時代まで、約2,000人がその時代に応じた衣裳を身にまとい、時代列として京のまちを練り歩くのが「時代風俗行列」です。延暦時代、藤原時代、鎌倉時代、吉野時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代、明治維新時代の8つの時代の衣裳姿の人々が京都の街をゆく姿は、まさに動く歴史絵巻。約1,000年にわたる歴史を約2時間で観ることができ、歴史の教科書に登場するような人物も現れる姿は圧巻のスケールです。

①延暦時代:坂上田村麻呂の行軍の姿や、公卿諸臣(くぎょうしょしん)が朝廷に参上する様子など。最後に御祭神の行列「神幸列(しんこうれつ)」が現れます。
②藤原時代:藤原氏が最も栄えた頃の文武両様の姿を表した「藤原公卿参朝列」と、女性の服装が大きく変化し、時代風俗の変化を示した「平安時代婦人列」です。
③鎌倉時代:平安時代から武者の嗜みとして盛んに行われた流鏑馬(やぶさめ)のシーンを表した馬列です。
④吉野時代:美しく歴史を彩った女性たちが登場する「中世婦人列」では、当時の女性の様々な姿が見られます。
⑤室町時代:豪華な衣裳をまとった馬上の足利将軍。色鮮やかな甲冑(かっちゅう)をまとった細川氏や山名氏が、お供を務めます。
⑥安土桃山時代:織田信長が上洛する様子や、羽柴秀吉の初参内の様子を表した列など、戦国武将たちの勇ましい姿が見られます。
⑦江戸時代:時代祭最大の行列となる「徳川城使上洛列」から、江戸時代に活躍した女性たちの「婦人列」が登場します。
⑧明治維新時代:鼓笛隊を先頭に「維新勤王隊」の当時の行装を模した行列や、明治維新の立役者たちが登場します。

時代祭 開催概要

日 時
2026年10月22日(木) ※雨天順延(当日早朝判断)
場 所
京都御所~平安神宮

行列のスケジュール・順路

スケジュール
●7時 時代祭
祭典には祭りを主催する平安講社総長・奉行が参列し、平安講社を代表して総長が祭文を奏上します。

●8時 神幸祭
2基の御鳳輦(ごほうれん=ご祭神が乗る神輿)に御霊代(みたましろ)をお遷しし、9時に行列を整えて神幸列が平安神宮を出発、10時頃に京都御所の建礼門前の行在所に到着します。

●10時30分 行在所祭
崇敬者並市民代表が参列し、神饌講社(しんせんこうしゃ、京都料理組合)より神饌が献じられ、白川女の献花奉仕があります。

●12時 行列出発
いよいよ時代祭風俗行列のはじまりです。

●16時 大極殿祭並還幸祭
全行列が到着後、御鳳輦を大極殿へ奉安し、延暦文官参朝列の三位が代表で祭文を奏上します。 続いて御霊代をご鳳輦より本殿にお遷しして祭典を終了します。

有料観覧席チケット

行列を間近でゆっくりとご覧いただける有料観覧席を京都御苑、御池通、神宮道に設置しますので、ぜひご利用ください。有料観覧席券の売上の一部は、時代祭の保存・継承に充てられます。

プロジェクトに寄せて

平安神宮 宮司
鷲尾 隆久
 10月22日に行われますのが京都三大祭の一つ時代祭です。
 平安遷都千百年紀念祭を奉祝する行事として、京都の町衆の誇りと、文化首都としてさらなる発展を願う熱意により、創建同年から始められました。
時代祭行列は、その祭具や装束は綿密な時代考証がなされ、京都の伝統工芸技術の粋を集めて復元された本物であり、動く時代絵巻として高い評価をうけております。またこの行列には、衰退した京都の街が年々復興していく様子を、後尾の神幸列から桓武天皇、孝明天皇両御祭神にご覧いただくという一面もございます。
 創建にかけられた先人たちの思いや、文化財の変わらぬ姿を後世に伝えていくという責務を胸に、御祭神の目指された「平安楽土」の実現に向け、皆様と共に歩み続けて参りたいと思います。

平安講社 総長
山田 啓二
 時代祭は、京都の街を作り上げてきた先人のご労苦をかみしめ、この街の安心・安全と更なる発展を祈念する大切な祭礼で、市民の皆さんによる時代祭の運営組織である平安講社はもとより多くの方々のご尽力により運営されています。約2000人もの人々が時代を象徴する装束をまとい練り歩く行列は、京都千年の歴史が濃縮され、京都の人々の想いや京都が育んできた伝統の技が息づく生きた歴史絵巻であり貴重な京都の財産です。
 しかしながら、今、時代行列を支える匠たちの後継者や行列参加者の減少、装束品の維持・新調経費の高騰など、様々な問題を抱えています。この困難を乗り越え、世界に誇る時代祭を次世代にしっかりと引き継いでいくため、ぜひとも、協賛・協力など皆様のお力添えをお願いします。未来に向かって、ともに時代祭を盛り上げていきましょう。

時代祭つなぐプロジェクトについて

読売新聞社は、日本の伝統文化を盛り上げ、発展させていくために、様々な取り組みを行っています。時代祭つなぐプロジェクトは、京都新聞、KBS京都とともに京の祭礼文化を継承していくプロジェクトです。これからも本プロジェクトを通じ、京都の伝統文化の継承に貢献してまいります。

主催

読売新聞社、京都新聞社、KBS京都、読売アルスR

協力

平安神宮、京都市観光協会

協賛


平安神宮 時代祭

時代祭「どんな祭?」|【京都市公式】京都観光Navi

時代祭つなぐプロジェクト