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話題の「新名所」と並走したモバイルオーダー「LBB」
完全キャッシュレスイベントを半年間フルサポート
大阪・関西万博にあわせて4月12日から10月13日まで、大阪市が大阪城公園で開催したフードイベント「大阪グルメEXPO2025 supported by SUNTORY」。185日間にもわたる前代未聞の「食の祭典」を支えたのが、株式会社LBBが提供するモバイルオーダーシステム「L.B.B. Cloud」だ。完全キャッシュレス、待機列スペースなしという条件下のイベントでLBBが果たした役割とは。
現場での運営を仕切った大阪グルメEXPO2025運営事務局の吉田幸弘氏、店舗管理担当ディレクター・齊藤氏と、LBB取締役COO・山本あかね氏が、モバイルオーダーシステム導入の経緯とその構築、運営を始めてわかった課題への対応について振り返った。
- 吉田
- 今回の食フェスのコンセプトは「食いだおれの新名所」。半年間という他にない規模だったので、もはやイベントではなく名所にしようと、祭りやステージも行って盛り上がりました。一方で期間が長いとそれなりにパワーも要るため、半年間「かわり映えのする」イベントにするのは苦労しました。振り返ると山あり谷ありでしたね。
- 齊藤
- 土日を中心にお客さんが大勢来られたのに対し、ワンオペの店舗がほとんどだったので、運営スタッフも呼び出しやお盆下げなどを手伝いました。「ここまでやってくれるイベントはないです」と店舗の方に喜んでいただけました。
- 山本
- これだけの長期イベントは私たちにとっても初めてでしたが、短期間の食フェスやグッズ販売などは経験しており、知見を生かせるのではと考え、チャレンジさせていただきました。
仮設会場でのセキュリティーの観点で現金管理が難しいことで、完全キャッシュレス決済は必須だった。会場レイアウトの都合上、長い待機列も作れない。そこで浮上したのがモバイルオーダーのアイデアだ。
- 山本
- 注文がモバイル限定というのも初めてでしたので、一つのユースケースができてありがたいイベントでした。決済については今回、スマホのブラウザからクレジットカードを登録するかコード決済アプリに遷移して決済までモバイル上で完了する方法に加えて、対面決済も選べる組み合わせを提案させていただきました。L.B.B. Cloudは三井住友カードの決済プラットフォームsteraとの連携アプリがあり、stera端末を導入すれば、スムーズにモバイルオーダーと店頭決済を連携できます。事前にモバイルオーダーで注文し、店頭で二次元コードを読み込んだり注文番号を伝えたりして電子決済をするという一連の流れは当社の特許なんです。
- 吉田
- 単発イベントにアカウントやクレジットカードの情報を登録したくないという方もいたので、対面決済もできたのは良かったです。高齢の方や外国籍の方で、スマホがない、または接続がうまくいかないというモバイルで注文が難しいような方への対応としては、運営側のスマホで代理オーダーをするようにしました。イレギュラーな部分があらわになったのは、今後に向けての参考になりました。
- 齊藤
- システム自体はわかりやすく、店舗もすぐ覚えてくださいましたし、商品管理の仕方やお店独自のアレンジがしやすいと好評でした。お客さんの端末設定の関係で、店舗からの通知が届かないといったケースもありましたが、LBBサポートスタッフが立ち会ってくれているときはできる限りその場で対応いただきましたし、慣れてくると、私たちスタッフで対応できるようになっていきました。どうしても分からない時はLBBサポートデスクに電話すればすぐ対応していただけたので、大きな混乱はなかったですね。
システム面では他に、クーポンコードを大量に発行する機能も今回のイベントにあわせて開発した。要件定義から実装まで約2か月という短い期間でなんとか本番を迎えた。
- 山本
- 発注からのリードタイムがかなりタイトでしたので、ぎりぎり間に合ってホッとしました(笑)。ただ開始直後はクーポンコードが長く、1字打ち間違えると注文が通らないといったケースも出ました。すぐにクーポンコードを5桁で発行し直していただいたのですが、長いコードや小文字の「l(エル)」や数字の「1(イチ)」などの判別がしにくいコードは控えてくださいとお伝えすべきだったかなと。勉強させていただきました。
- 吉田
- コードが5桁になってからは、入力関係のクレームはぐっと減りました。今回、クーポン券と食事券と2種類があり、当初はどちらに入力するか分かりにくいという声がありましたが、すぐに表示上の修正をいただきました。
- 齊藤
- 店舗側では最初、店頭決済時に完了ボタンも押せる仕様になっていました。決済前に完了を押してしまうと注文自体が消えてどのお客さんの注文かわからなくなるので、決済前には完了ボタンを押せないようにアップデートもしてもらいましたね。
イベント来場者が使いやすい環境を作る一方で、欠かせないのが店舗スタッフへのサポートだ。
- 齊藤
- 今回のイベントでは、半年の期間中、入れ替わりながら常時30店、のべ100店舗以上の出店がありました。新店出店のたびにLBBのスタッフがいらしてレクチャーをしてくださいました。運営スタッフにもここが初日ですとお伝えし、みんなでカバーしていった感じですね。
- 山本
- 新しく出店されるところへは、全て入らせていただきました。店舗からするとiPadを操作するだけなので受け入れていただきやすかったと思います。先ほどの完了ボタンの話など、課題が見つかるごとにマニュアルをブラッシュアップさせ、必ずやっていただきたいことと、これはやらないでくださいねというところに絞ってお伝えするようにしていました。
- 吉田
- 食フェスなどのイベントに出店される店舗は、通常3人以上のところがほとんどで、ワンオペは見たことがありません。注文体制やスタッフの体制がしっかりしていたからこそ、実現できたんだろうと思います。
- 山本
- 現金を取り扱わないので会計のオペレーションが省けるというところで、省人化や効率化に貢献できたのではと考えています。
完全キャッシュレスのみならず、完全モバイルオーダーで実施した今回の食フェス。モバイルオーダーの未来について3人は何を感じたか。
- 齊藤
- 食フェスというと、長時間並んで料理を待つというのが当たり前のように思われていた部分はあったと思います。その点、今回のグルメEXPOはチャレンジングな試みだったのではないでしょうか。特に今年の夏は非常に暑かったので、長い行列に並ばず、涼しいところで料理が出来上がるのを待てるというのは、特にいいなと感じました。
- 吉田
- じっと並んで待つのが当たり前だった食フェスを、他にいろんなことをしながら楽しめるようにしたのが、今回の一番のメリット。お酒を買って飲みながら、あるいはステージを見ながら、料理ができるのを待つ。いい経験だったんじゃないでしょうか。グッズ販売や、観光地で混雑するお土産物屋さんなどでも活用できるでしょうし、モバイルオーダーはこれからのスタイルになっていくように思います。
- 山本
- このサービスを作った大前提として、無駄を省きたいという当社のコンセプトが一つありました。こういったイベントを通していろんな人に使っていただいたり、認知度が広がっていったことはすごくありがたいです。労働人口が減っていく中で、こういったテクノロジーを様々な場面で役立てていきたいと思っています。
株式会社LBB
お客さまのスマートフォンを利用し、注文から決済、EC機能まで対応したモバイルオーダーシステムを開発。飲食店をはじめイベントやアパレルなどの小売業態に向け、ローコードでカスタマイズ性の高いサービスを提供し、“Less, But Better.”(より少なく、しかしより良く)をテーマに新しい消費の創造を目指している。