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読売EXPOフォーラム2025 ~万博から未来へ~<後編>
2025年大阪・関西万博の開幕まで、いよいよあと1か月。万博開催の意義や見どころ、その先の未来について考えようと、「読売EXPOフォーラム2025 ~万博から未来へ~」が2月14日、大阪市北区のグラングリーン大阪で開かれました。テーマ事業プロデューサー、協賛企業の関係者ら8人が登壇し、具体的な事例を交えながら万博の魅力を紹介。会場とオンラインを合わせ約1200人が視聴し、間もなく始まる万博への期待を膨らませました。
目次
※登壇者の所属・肩書は、イベント時のものです。
【万博プロデューサー特別対談】 シグネチャーパビリオンの魅力と未来社会
生物を中心とした壮大ないのちの物語
いのちの冒険を実感
- 澤口
- 河森さんのパビリオンの魅力について伺います。
- 宮田
- 私は、パビリオン前の地球の大きな映像から、つながりの中で生きていることを感じ、ワクワクします。
- 河森
- 超高精細の映像でマクロな地球から、大阪湾の微生物といったミクロなものまで、行ったり来たりしながら実感できます。
- 宮田
- 一つの種だけでなく多様な種の関係性まで感じられます。
- 河森
- 人間の視点の違いは、思っているよりはるかに多様です。誰が合っていて、誰が間違っているという思考では、多様性は扱えません。では、多様性を扱おうと思ったらどうしたらいいか。それは人間中心という考え方ではなく、生物中心にしなければと思い、パビリオンのコンセプトを「いのちめぐる冒険」としました。
「いのちは合体・変形だ!」
- 澤口
- パビリオンで流される映像「499秒 わたしの合体」もすばらしいですね。
- 河森
- 多様性を語る言葉を考えたときに行き着いたのが「いのちは合体・変形だ!」でした。宇宙スケールで食物連鎖を描いています。魚を食べるという行為をいのちの流れで見た場合、魚は人間の中で消化、吸収され自分と合体している。魚は自分になっているし、自分も魚になっている。視点が変わると変形です。また、太陽光は499秒かけて地球にやってきますが、その光が自分と合体して温かくなる。言い換えれば、自分は太陽でできていて、499秒前は輝いていた。「いのち輝く未来社会のデザイン」というのは、今輝いている事実を思い出すことからスタートするのがいいのではと思い、作りました。
- 宮田
- 世界のつながりを描く映像というのは、多くは人間中心になりがちですが、河森さんの映像はすべてがフラットです。時に捕食者となり、時に食べられる側となり、入れ替わりながらめぐっていく。未来を考えるときに大事な視点だと思います。
- 河森
- 今回描いているのは小学生でも知っているような知識ですが、冒険として実感でき、今、生きていることがどれほど奇跡的かということを考えられたら、未来像は明らかに変わるだろうと思っています。ぜひパビリオンで体験してください。
【トークセッション】「いのちの高まり」の協奏 〜大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」とは何か〜
「祭り」で人間が生み出すエネルギーを体感
生きる喜びを感じ、いのちを高める
- 澤口
- 「いのちを高める」とはどういったことなのでしょうか。
- 中島
- いのちが高まる瞬間は人によってそれぞれ違うと思いますが、テーマ事業としては「遊び、学び、音楽やスポーツなどを通じ、生きる喜びを感じ、共にいのちを高めていく「共創の場」をつくる」ことですね。
- 澤口
- クラゲ館について教えてください。
- 中島
- クラゲ館の真ん中には「創造の木」という長さの違う4600本の木材を組み合わせたものがあり、大屋根リングも不思議なゆらぎがあります。「創造の木」は、クラゲ館を仮想的に泳ぐクラゲの拍動や動きに合わせて光と音を奏でます。パビリオン内の最後の空間「わたしを祝う」では、壁面のお祭りをテーマにした360度の映像と生演奏を含む音楽とクラゲたちと共に、いのちの旅に没入します。地上には五感で遊べるものがたくさんあり、触ったり音を出したりできます。
- 波止
- いのちの高まりとは何だろうと考えたとき、中島さんから「祭りでは」との提案を受け、私たち読売テレビは日本13か所、世界3か所の祭りを撮影しました。有名な祭りだけではなく地域に根付いたものを現地に赴いて撮影したり、スタジオに年齢や国籍を超えた様々な人に集まって踊ってもらったものを撮影したりしました。わきあがってくるようなエネルギーを、映像から感じてもらえればと思っています。
みんなで創り上げる「創造の民主化」
- 中島
- 土地の音楽や芸能は、いわゆるエンターテインメントとは一味違い、参加している人みんなが主役で、それらが代々受け継がれていること、土地のなまりやゆらぎがあること、人間だけでない様々ないのちと協奏しながら生まれていることが素晴らしい。国内外のお祭りの生き生きした素顔と共に、今ここにいる私やあなたの爆発的な価値や、多様ないのちと共に未来を協奏する躍動を感じていただけたらうれしいです。
- 波止
- 中島さんがこれから大事になっていくと言っている、一人ひとりが関わってつくっていく「創造の民主化」を形にしたパビリオンになっていると思います。
- 中島
- 来場者が何か描いたり、触ったり、音を出したり、感じたり、動いたりして、一緒につくって成長させていくのがクラゲ館です。最後は一面に映し出される祭りを見て、共に歩き、躍り、ぜひ、クラゲチームの仲間になってください。
クロストーク2「パソナグループが描く、未来の「働き方」のデザイン」
■読売テレビ 澤口 実歩 アナウンサー <コーディネーター>
地方から生み出す新しいライフスタイル
多様な考え方受け入れ、新しい発想
- 澤口
- パソナグループについてご紹介ください。
- 中尾
- 働きたいと願う方々に対して多様な働き方の提案や人材を求めている企業と求職者をつなぐ仕事をしています。2020年には本社機能の一部を東京から淡路島に移転し、場所を問わない新しい働き方の実現にチャレンジしています。
- 澤口
- 移転後の社員の変化は。
- 中尾
- アウトドアなどの趣味を満喫でき、また子育てにも良い環境のため、暮らしの幸福度が上がり、喜んでいる社員も多いと思います。
- 中島
- パソナには海外出身者も多く、いろんな出自をもつメンバーが一緒になって未来を考え、イノベーションを進めているのがおもしろいです。
- 中尾
- 海外の優秀な人材を招へいし、新たな事業創造に挑戦する「淡路ユースフェデレーション」という取り組みを行っています。主に東京の人からすると、淡路島というと「遠い」というイメージかもしれませんが、海外の人にとってはそもそも日本自体が「小さな島国」。発想が全然違います。多様な考え方の人たちと一緒に、社会課題解決に向けて共創する場をつくるという、実証実験を行っています。
かきまざることが社会を変革
- 澤口
- 中島さんは株式会社steAmを設立し、プレイフルな価値共創(協奏)社会の実現ということを掲げられていますが、今のお話はいかがでしょうか。
- 中島
- steAmもクラゲ館も、教育や人材育成でも、共創・協奏の場面でも、「かきまぜる」ということを大切にしています。普段、多様性を意識していながらも、結局は似たような人と一緒に過ごしがちですが、パソナさんはすごく「かきまざっている」。人が育っていく過程で様々な人と出会うことは大事です。かきまざることが社会を変えていくことにつながると思っています。
- 澤口
- では、万博におけるパソナグループパビリオンについて教えてください。
- 中尾
- 目玉は、iPS(人工多能性幹細胞)心筋シートの技術を使った「iPS心臓」です。今、大阪大学の澤芳樹名誉教授が開発中です。パビリオンでは、iPS心臓が拍動する様子が見られます。
- 中島
- わくわくしますね。いのちについて考えさせられます。
- 中尾
- パソナは今年、創業50年目を迎えましたが、次の50年を目指した新しい事業の創造に向けて、パビリオンの出展に至りました。労働人口が減っていく現在、人材というのはこれまで以上に貴重になります。一人ひとりが100%のパフォーマンスを発揮し続けるために、健康というものがますます重要になってきます。疾病予防や未病対策なども大事にし、ウェルビーイングな事業を創っていこうと思っています。
【事例紹介】水素燃料電池船「まほろば」 万博会場まで週3日運航~岩谷産業株式会社~
岩谷産業は、1941年に水素の取り扱いを開始して以来、製造から輸送・貯蔵・供給・利用まで一貫した全国ネットワークを築いてきた水素のリーディングカンパニーです。大阪・関西万博では、水素燃料電池船「まほろば」(総トン数約177トン、定員150名)を運航。週3日、中之島GATEサウスピアからユニバーサルシティポート(UCP)まで約30分、UCPから夢洲まで約30分で運航します。UCP-夢洲間の定期便は1日4往復運航され、2月28日から予約受付が始まりました。運賃や運航ダイヤなどの詳細は下記の予約サイトで確認できます。
水素燃料電池は発電時に電気と水が発生するのみで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を出さない、クリーンな発電方法として注目されています。
船体は、水素の先進性と未来を感じられる斬新なデザイン。会場までの移動を特別な体験に変え、「動くパビリオン」として、水素エネルギーの魅力を世界に発信することを目指しています。
予約サイトはこちら
大阪・関西万博 開幕1か月前にあたって
司会進行・コーディネーター
<主 催> 読売新聞社
<協 賛> 岩谷産業、大阪公立大学、大林組、パソナグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、立命館大学
<協 力> 読売テレビ
<後 援> 2025年日本国際博覧会協会、関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会、大阪府、大阪市