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企画・制作=読売新聞社ビジネス局/
提供=サントリー株式会社

酒税法改正で
ビールはどう変わる?

ポイント

  • 2026年10月、ビール・発泡酒・新ジャンルに分かれていた酒税が350ml缶あたり54.25円に完全一本化される。
  • 価格差の縮小を受け、ビールの中でも手頃な価格帯の「デイリービール」という選択肢が広がる。
  • サントリーは2007年発売の「金麦」を酒税改正に合わせてビール化。
    数十回の試験醸造で、ビールらしい飲みごたえと従来の飲み飽きなさを両立させたという。

2020年から段階的に行われてきた酒税改正が、2026年10月に最終ゴールを迎える。
税率の一本化によって大きな変革期を迎えるビール市場において、
消費者にとって手頃な価格でビールを楽しめる新たな選択肢が生まれそうだ。

ビール市場に新たな動き
酒税一本化で
ビールの選択はどう変わる?

ビール系飲料の酒税額推移。350ml缶あたり、2023年10月からの酒税と比べると、ビールは63.35円から54.25円へ約9円の引き下げ、新ジャンルは46.99円から54.25円へ約7円の引き上げ。

ビール系飲料の酒税額推移

(注) 税率は350㎖換算

区分 改正前 2020年10月 2023年10月 2026年10月
ビール 77.00円 70.00円 63.35円 54.25円
発泡酒*麦芽比率
25%未満
46.99円 46.99円 46.99円 54.25円
新ジャンル 28.00円 37.80円 46.99円 54.25円

今回の酒税改正により、ビール、発泡酒、新ジャンルなどで細分化されていた酒税が、350ml缶あたり54.25円に完全一本化される。各ジャンルの価格差が残る中、酒類メーカー各社が主力ブランドの価格改定やリニューアルを進める動きが広がっている。その中でとりわけ注目されているのが、ビールの中でも、手頃な価格で楽しめる「デイリービール」という新しい選択肢だ。従来のビール*1よりも安い価格で、日常的に楽しめる存在として期待されている。依然として物価高が続く中で、デイリービールは、ビール市場に新たな動きをもたらしそうだ。

*1 スタンダードビールのこと

デイリービールは
家計にやさしい
賢い選択肢になるか?

デイリービールの筆頭として注目を集めそうなのが、今回の酒税改正を機に“ビール化”するサントリーの「金麦」だ。2007年の発売以来、“麦のうまみ”と“澄んだ後味”を磨きながら、飲み飽きない「金麦」ならではのおいしさを進化させてきた。また、幅広い料理に合う季節ごとの味わいを届けるなど、豊かな食卓や晩酌に寄り添う商品づくりを続け、多くの消費者に愛されてきた。

今回のビール化では、ビールとして麦のうまみをより感じられるようにしながら、「金麦」らしい飲みやすさと澄んだ後味を守るため、数十回に及ぶ試験醸造を重ねたという。その結果、ビールらしい飲みごたえと、「金麦」らしい飲み飽きない味わいを両立させた。サントリーが長年にわたり行ってきた調査から見えてきたのが、価格を意識しながらも、仕事終わりにほっと一息つく時間や食事を楽しむひとときに、気兼ねなく手に取れるビールを求める消費者の姿だ。ビール化の背景には、そうした消費者の声に応えたいというサントリーの想いがある。物価高が家計を圧迫する中で、「金麦」は日々の晩酌を無理なく豊かな時間にしたいと願う消費者にとって、賢くうれしい選択肢の一つとなりそうだ。

一般的なビールの製造方法。1.麦芽(+指定副原料)を使用。2.仕込をする。糖化し、ホップを加え煮沸。3.発酵し酵母を加える。4.貯酒する。5.貯酒した後にろ過する。6.充填し出荷。※新ジャンルからビール化する際の変更点:麦芽は麦芽比率を50%以上へ。ろ過はスピリッツ添加なしへ。 両立できる醸造条件を追求。麦芽のうまみ・コク=すっきりとした後味

日常的に気兼ねなく
手に取れるビールとは?

なぜいま金麦をビール化したのか——サントリー担当者に聞く

「金麦のビール化は、単なる商品戦略ではありません。」そう語るのは、サントリー マーケティング本部 金麦担当の星達也さんだ。今回のビール化に込めた想いについては「家計とのバランスを図りながら、家時間を大切にしたい皆様に、日常的に気兼ねなくおいしいビールを楽しんでいただきたい。金麦は、手頃な価格でビールになることで、今日も未来も、たくさんの人の日常に寄り添い続ける存在でありたいと思っています。ビールを特別な日だけの贅沢品ではなく、日々の食卓や一日の終わりを少し豊かにする存在として、これからも多くのお客様にお届けしていきたいです。」と語る。日常の食卓にふさわしいビールとは何か。「金麦」の取り組みは、豊かな家飲み文化を守るための答えとも言えるだろう。

専門家に聞く

物価高の時代、
賢い選択肢とは

2026年10月の酒税改正により、ビール市場や生活者の選択はどう変わるのか。
企業の調達・商品戦略や消費行動に詳しい経済評論家の坂口孝則さんに話を聞いた。

生活者が求めているのは「バリュパ」

経済評論家 坂口 孝則さん
経済評論家
坂口 孝則さん

坂口孝則(さかぐち・たかのり)大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。現在は未来調達研究所株式会社取締役。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の専門家。著作や寄稿多数。TVやラジオのコメンテーターとしても活躍。

生活者が求めているのは「バリュパ」

物価高が続く中、特に30代から50代の働き盛りの方々と話していると、家計に余裕がないという多くの声を聞き、物価高への不安を切実に感じます。

ただ、消費者は何でも単に安いものを選んでいるわけではありません。スキンケアや旅行など、自分が価値を感じるものにはお金を使う。その代わり、支払う金額に対してどれだけの満足が得られるのかを、非常にシビアに見ています。

私はこれを「バリューパフォーマンス」、略して「バリュパ」と呼んでいます。コストパフォーマンスが単純な価格と機能の比較だとすれば、バリュパは、その商品が自分の日常にどれだけの価値をもたらすかまで含めた考え方です。口コミやSNSによって情報がすぐ手に入る時代になったこともあり、生活者の商品に対する“査定力”は確実に上がっています。以前にも増して商品を厳しく見極めるようになっているのです。安さだけではなく、品質への信頼があり日々の満足を無理なく継続できることが、商品を選び続ける大きな理由になっています。

いまは、暮らしがどんどん豊かになっていくというよりも、現在の生活水準や小さな楽しみを守りたいと考える人が増えていると私は感じています。一日の仕事を終え、自宅でビールを飲みながら「今日も頑張った」とほっとする。そうした時間を持ち続けられること自体が、大きな価値になっているのです。晩酌は、家計が厳しい中でも最後まで削りたくない、日常の楽しみの一つだと思います。

食品物価指数と名目賃金指数の2007年~2025年の推移。食料CPI指数は2007年から2025年にかけて+46.1%。数値は86.9から127.0に上昇。2022年以降上昇が加速。名目賃金指数は+7.4%。数値は104.0から111.7に上昇。出典:総務省「消費者物価指数」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」
物価高実感・生活費不安の調査。ここ数年の物価高を実感している人は91.3%、生活費の上昇に不安を感じている人は85.9%となった。サントリー調べ。 節約意識の調査。節約を強く意識する人は34.3%、節約を意識する人は45.6%、節約をあまり意識していない人は13.3%、節約は意識していない人は6.8%。全体の節約志向派は79.9%。贅沢志向派は20.1%となった。サントリー調べ。

日常に寄り添う
「デイリービール」の魅力

デイリービールがスタンダードビールと比べて、350ml缶1本あたり20~30円安く販売されるとすると、1日1本購入した場合、年間で最大1万円程度の差になるわけです。日常的に購入する商品では、わずかにみえる価格差が家計に大きく影響します。

まず価格が手に取る理由をつくり、実際に飲んでみて、価格以上の価値があると納得できる。この両方がそろえば、非常に強い商品になります。

日常に寄り添う「デイリービール」の魅力

2026年10月の酒税改正では、ビール系飲料の税率が一本化されます。これまでは税制の違いによって、ビール、発泡酒、新ジャンル(第3のビール)といったカテゴリーが生まれ、各社がその枠組みの中で商品を開発してきました。今後は、いよいよ味や中身、ブランドの価値そのもので競う時代になります。商品の質がさらに高まり、消費者にとっても選び方が変わる転換点になるでしょう。

その中で「デイリービール」という考え方は、とても現代的です。日常の食卓で気兼ねなく楽しめるのがデイリービール。ビールとして生まれ変わる新しい金麦は、デイリービールを代表する存在ともいえるでしょう。手頃な価格帯を維持しながら麦芽比率を上げ、ビールとしての飲みごたえを高めるという商品開発力に加え、長年の販売実績に支えられた調達力や規模のメリット、サプライチェーン全体での工夫があってこそ実現できる価格だと思います。

ビール化した金麦が示す新しい価値

ビール化した金麦が示す
新しい価値

ビール化した金麦が示す新しい価値

実際に現在の金麦と、ビールになった新しい金麦を飲み比べてみたところ、麦のうまみや飲みごたえが明確に増している一方で、後味はすっきりしていました。魚料理にも肉料理にも合わせやすく、食事を楽しめるおいしさだと感じました。日常に寄り添う商品だからこそ、クセが強すぎず、飲み飽きない設計が考え抜かれていると感心しました。ビール化により「金麦」という一つの商品として、さらに完成度が高まった印象です。私には、「たまの贅沢を日常的にさせてくれるビール」という表現が一番しっくりきます。価格だけではなく、ビールとしての満足感を日常の中で無理なく楽しめること。それこそが、この商品の価値ではないでしょうか。

あらゆる業種で原材料費や人件費、物流費など、様々なコストが上昇する中で、価格をできる限り抑えながら、味わいまで磨き上げることは容易ではありません。そこには、長年、食卓や晩酌に寄り添ってきたブランドとして、「より多くの生活者に日常の中でビールを楽しんでもらいたい」というサントリーの姿勢と企業努力を感じます。手頃な価格で日常の食卓に寄り添い、満足感を継続させてくれる「金麦」は、生活者にとって「賢い選択肢」と言えるでしょう。そして、これまで長く支持されてきた実績を考えれば、ビール化した「金麦」が「デイリービール」の代表的な選択肢となるのは、ごく自然な流れなのかもしれません。(取材・文=寺村惠美子)

情報ボックス
  • ビールの「金麦」

    ビールの「金麦」

    「金麦」が、2026年10月*2、価格帯はそのまま、新ジャンルからビールになります。「麦のうまみ」と「澄んだ後味」という特長はそのままに、ビールらしい飲みごたえを高めました。毎日の食卓に合う、飲み飽きないおいしさを追求しています。

    *2 10月6日発売予定

    ビールの「金麦」
  • ビールの
    「金麦〈糖質75%オフ〉」

    ビールの「金麦〈糖質75%オフ〉」

    金麦と同時に10月*2にビールになります。麦のうまみと軽やかな後味を両立した糖質75%オフ*3を実現。

    *2 10月6日発売予定 
    *3 「金麦」比

    ビールの「金麦〈糖質75%オフ〉」
  • 新登場「金麦〈豊潤〉」
    ※10月13日発売予定

    新登場「金麦〈豊潤〉」

    「コク・飲みごたえ」を求める方に向けた、本格ラガービールの新商品です。「ザ・プレミアム・モルツ」で培ったこだわりの製法を生かし、欧州産希少麦芽「ダイヤモンド麦芽」を一部使用。1日の終わりにふさわしい満足感のある、“日々のささやかな勲章ビール”として、豊かな家時間をお届けします。

    新登場「金麦〈豊潤〉」