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AIと人、中小企業、投資から日本の未来を考える 「目覚めよJAPANフォーラム」を開催!

AIと人、中小企業、投資から日本の未来を考える 「目覚めよJAPANフォーラム」を開催!

 経済プロジェクト「目覚めよJAPAN」のフォーラムを9月18日、開催しました。テーマは「時代を読み解く3つのヒント」。AI(人工知能)が急速に普及する時代に人間が果たす役割、地域の中堅・中小企業の成長、先行きの見通しにくい時代の資産形成、という私たちの仕事や暮らしに直結する三つのテーマについて、企業経営者や専門家が議論しました。会場は多くの来場者でにぎわい、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、あんしん財団、三井住友信託銀行の協賛により、三つのセッションで、それぞれ異なる角度から、日本社会が直面する変化や、その先にある可能性を探りました。

*イベントの動画は後日、本ページにアップする予定です。

AI時代に求められる「人の力」

 最初のセッションは、MS&ADホールディングスによる「AIの時代に求められる人の力とは~社会へ価値を届けるために持つべき視点~」です。陸上男子400メートルハードルの日本記録保持者で、「走る哲学者」の異名でも知られる為末大さんと、MS&ADホールディングス専務執行役員CDO(チーフデジタルオフィサー)の本山智之さんが登壇し、AIと人との関係について議論を展開しました。

AIと人との関係について語る為末大さん(中央)と、MS&ADホールディングスの本山智之さん。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー
AIと人との関係について語る為末大さん(中央)と、MS&ADホールディングスの本山智之さん。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー

 本山さんは、「損害保険会社の役割は、事故後に保険金をお支払いすることにとどまらず、AIを活用して事故を未然に防ぐこと、そして事故が発生した際には、お客様が一日でも早く復旧できるよう支援することにある」と説明しました。
 また、「AIは人が作り出した道具であるからこそ、どのような目的で活用し、何を実現するのかを考えることが重要だ」と述べ、「安心・安全な社会の実現」のためにAIを活用していくことを強調しました。
 為末さんは、東京大学先端科学技術研究センターで研究する「身体知」などを手がかりに、AI時代の人間らしさを考察。「より良い社会とは何かを考えていく時に、身体が非常に重要になる」とし、AI時代には人間らしさがより大切になるとの見方を示しました。

地域の中堅・中小企業が持つ成長力

 二つめのセッションは、あんしん財団による「地域の中堅・中小企業のリアル~人的資本経営と成長戦略を問う~」です。岩手県の建設会社・小田島組の小田島直樹社長、富山県の段ボールメーカー・サクラパックスの橋本淳社長、同県の鋳物メーカー・能作の能作千春社長、あんしん財団の橋本修一常務理事が登壇しました。モデレーターは読売新聞東京本社の丸山淳一編集委員が務めました。

読売新聞東京本社の丸山淳一編集委員(左から2番目)の進行で、小田島組の小田島直樹社長(左から3番目)、サクラパックスの橋本淳社長(左から4番目)、能作の能作千春社長(左から5番目)、あんしん財団の橋本修一常務理事(右)が議論しました。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー
読売新聞東京本社の丸山淳一編集委員(左から2番目)の進行で、小田島組の小田島直樹社長(左から3番目)、サクラパックスの橋本淳社長(左から4番目)、能作の能作千春社長(左から5番目)、あんしん財団の橋本修一常務理事(右)が議論しました。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー

 小田島さんは、「AIで革命を起こす」と意欲を示し、既存業務をAIで効率化するだけでなく、AIを前提に仕事の仕組みを変えようとしている点や、社員一人ひとりが自ら考えて行動する組織づくりを推進していることを説明しました。

 サクラパックスの橋本淳さんは、段ボール製の熊本城模型を販売し、その売上全額を熊本城の復興に寄付してきた活動や、災害時に段ボールベッドを届けた経験を紹介。「会社というのは、もちろん社会のものである」とし、社会への貢献は企業の使命だとの考えを示しました。

 能作さんは、地域や職人に支えられてきたことに謝意を示し、「地域産業として育ってきたからこそ、地域に恩返しがしたい」と述べました。さらに、企業の成長には「自分たちの強みや良さを知り、その良いところをどんどん発信すること」が大切だと訴えました。人口減少や事業承継といった課題を抱える中でも、人材、技術、地域とのつながりを生かすことで、中堅・中小企業には大きな成長の可能性があることが示されました。

 あんしん財団の橋本さんは「変化の時代の経営」を担えるのは、3社のような「意欲とチャレンジ精神」に満ち溢れた中堅・中小企業の経営者であると評価しました。

不確実な時代にお金と向き合う

 最後のセッションは、三井住友信託銀行による「不確実な時代の未来をひらく羅針盤~ファイナンシャル・ウェルビーイングの実現に向けて~」です。政治評論家で、投資家としても知られる杉村太蔵さんの進行で、エコノミストのエミン・ユルマズさん、三井住友信託銀行取締役常務執行役員の舞田清貴さん、読売新聞の尾関航也前欧州総局長が意見を交わしました。

杉村太蔵さん(左から3番目)の進行で、三井住友信託銀行取締役常務執行役員の舞田清貴さん(左から2番目)、エコノミストのエミン・ユルマズさん(左から4番目)、読売新聞の尾関航也前欧州総局長(右)が日本経済と資産の未来について白熱した議論を交わした。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー
杉村太蔵さん(左から3番目)の進行で、三井住友信託銀行取締役常務執行役員の舞田清貴さん(左から2番目)、エコノミストのエミン・ユルマズさん(左から4番目)、読売新聞の尾関航也前欧州総局長(右)が日本経済と資産の未来について白熱した議論を交わした。左は日本テレビの岩本乃蒼アナウンサー

 議論では、国際情勢の変化やインフレ、金利上昇が日本経済と家計に及ぼす影響を取り上げました。エミンさんは、米中対立に伴うサプライチェーンの再編などを背景に、日本経済には追い風が吹いていると分析。2050年までに日経平均株価が30万円に到達するとの予測を紹介し、「30万円はすごく保守的な数字です」と、長期的な成長に強い期待を示しました。

 杉村さんも「日本は第2次高度経済成長期に入ったと思っている」と語り、世界が直面するさまざまな課題の解決に向けて日本と一緒に取り組む「メイド・ウィズ・ジャパン」の時代になるとの考えを示しました。

 舞田さんはその話を受け、デフレと低金利の時代から環境が変わる中、「何もしないことがリスクにもなり得る時代」になっていると指摘しました。長寿化を単なる不安材料として捉えるのではなく、自分らしい人生を長く楽しむためには、漠然とした不安を具体的に把握し、将来の暮らしや必要な資金を早い段階から「見える化」することが大切だと説明しました。

ホワイエでも広がった交流

 会場のホワイエには、MS&ADホールディングス、あんしん財団、三井住友信託銀行のブースが設けられ、それぞれの事業や取り組みを紹介しました。セッションの合間や終了後には多くの来場者が足を止め、展示や資料を見たり、担当者から説明を聞いたりする姿が見られました。

ホワイエでは、多くの来場者が協賛各社のブースを訪れました
ホワイエでは、多くの来場者が協賛各社のブースを訪れました