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リーダーが語る LEADER

人と社会を豊かにできるデジタル化を支える
〈DBJデジタルソリューションズ
 代表取締役社長執行役員〉
新崎恭史さん

sponsored by 日本政策投資銀行

金融力×ITで企業や地域に新たな価値を提供

 DBJデジタルソリューションズは、日本政策投資銀行(DBJ)グループのIT戦略を担うとともに、グループの蓄積を生かし、IT企業として地域創生などで存在感を示している。事業内容や目指す企業像について代表取締役社長執行役員の新崎恭史さんに聞いた。

DBJデジタルソリューションの新崎恭史社長(2025年2月)
DBJデジタルソリューションの新崎恭史社長(2025年2月)

Q)DBJデジタルソリューションズの歴史と主な事業内容は。

 DBJの情報システム部門のアウトソーシング化を目的に1988年に設立されました。2016年にDBJグループ入りし、DBJグループ全体のIT戦略を一体的に担いながら、DBJのお取引先企業様に向けて、ITコンサルティングなどの経営課題の解決からシステムの導入、運用、ITインフラの整備までトータルで最良のソリューションを提供しています。

Q)今、注力されている事業とは。

 コロナ禍でIT、DXが一層注目されるようになりビジネスの潮目が変わりました。現在は中堅中小企業、地域企業からのIT戦略策定や業務改善といったコンサルティングのニーズが高まっています。私達は、デジタル化においてお客様の企業価値向上に向けた最後の一押し、ラストワンマイルを埋めていけるような存在でありたいと考えています。例えば、大手ITベンダーのパッケージソフトやサービスは数多ありますが、真のDX実現のためには、それぞれのビジネスの特性に合わせたり、経営者に寄り添って会社の戦略策定からご支援したりすることが必要です。私達は、地域や産業の特質を深く理解し、社内も社外もコーディネートできるSI(システムインテグレーション)企業として、最後の一歩までをお手伝いします。
これらの提案強化に向けて、精鋭を集めたITアドバイザリー部門を筆頭に全社横断的なコンサルティング態勢を立ち上げました。この中で新潟市の日本海曳船様の業務のIT化をサポートしました。新潟港などで大型船が安全に離着岸できるようにする曳船業務を通じ、地域の重要なインフラを支える企業です。これまで手作業に頼っていた勤怠管理業務などを見直し、ITを活用した新たなシステムを構築することで作業時間を大幅に短縮しました。現場に寄り添うボトムアップ型の改善プロセスを通じ、会社全体の活力・組織力の向上も目指しました。

Q)2025年1月には、山陰地域での観光ビッグデータを活用したインバウンド誘致推進に向けた連携協定を締結した。

 日本のインバウンド(訪日外国人観光客)による観光消費額は年間8兆円を超える市場規模となる中、山陰地域はその0.1%程度のシェアにとどまっています。山陰地域へのインバウンド誘致推進に向けて、島根・鳥取の地域連携DMO(観光地域づくり法人)である一般社団法人中海・宍道湖・大山圏域観光局、山陰合同銀行、鳥取銀行、島根銀行との間で連携協定を締結しました。DBJデジタルソリューションズが携帯電話の位置情報、人流や国籍などのビッグデータを分析し、周遊ルートや長期滞在プランの提案などエビデンスに基づいたマーケティング戦略に役立てていきます。取得したデータをもとにどんなストーリーをつくっていくかという点でも、DBJグループのこれまでの地域業務の経験値が生かせると考えています。

インバウンド誘致推進に関する連携協定締結式の様子
インバウンド誘致推進に関する連携協定締結式の様子

 観光を通じた地域創生は、人口減少や産業の衰退が課題となる中、消費の拡大や雇用創出の切り札としてDBJグループが長年取り組んできた課題です。地域には、食、文化、歴史などさまざまなダイヤの原石が眠っています。だれが見つけて磨いて魅せていくのか。地域のピンチをチャンスに変えるツールとして、ITとDXは大きな役割を担うようになっています。地域とICTの観点から関係者をつなぐとともに、ビッグデータの活用を新たなビジネスソリューションとして提供します。

Q)目指す企業像は。

 30年以上銀行員として企業経営を見つめ、現在、ITの世界に身を置いていますが、金融・ビジネスとITは切っても切れない車の両輪であることを確信しました。金融、コンサルティング、ITといった業界の垣根は溶けて境目はあいまいとなってきており、今後もこの流れは強まっていくと考えています。
 DBJデジタルソリューションズは、DBJの有する金融機関としての投融資一体、中立性、パブリックマインドといった独自の役割と多くの事業運営に携わってきた実績に、自らのIT技術を掛け合わせることで、他にはないユニークなビジネスモデルをつくることができると考えています。

DBJデジタルソリューションズが培ってきたイノベーション創出の強みについて語る新崎社長
DBJデジタルソリューションズが培ってきたイノベーション創出の強みについて語る新崎社長

 カギとなるのは人財です。AIなど技術の進歩が著しく、世の中の変化のスピードが加速している中、若い人のワクワク感は最大の原動力です。生成AIなど最新技術への挑戦支援や、若手社員の発案で短時間での技術開発を競うハッカソンと呼ばれる開発コンテストを行っていますが、今後も若い人が仕事を楽しめるような環境をつくっていきます。
 組織としては、職種や所属などさまざまな垣根を超えて一体となって、解のないお題に答えを見つけていけるような、DBJグループの「デジタル梁山泊(りょうざんぱく)」が理想です。多士済々な人物が集まる「水滸伝」の梁山泊にイメージを重ねていますが、課題の設定自体が難しくなる中、いろいろなキャリアを持った人が、ITを使って様々な課題について考え抜いて答えを見つける場所にしたいです。
 今後も社会のモデルとなるような案件を探し出していきます。そしてDBJグループ一体となって、人と社会を豊かにできるデジタル化に向けて挑戦していきます。