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9月3〜7日、福岡市で第27回アジア太平洋リウマチ学会を開催します。リウマチについての最先端の報告や討論があります。治療や技術はどんどん進歩しています。関節が壊れないよう、あるいは様々な臓器障害が出ないようにするには、リウマチを正しく理解し適切に治療しなければいけません。今回のような市民講座を通じて、正しくリウマチに関する知識を深め、新しい治療を受けてもらうことが、普通に暮らせる状況に結びつくと思います。

国内患者数は70〜80万人。女性に多く、早めに適切な治療をしないと関節破壊が進行します。1970年代までは発症10年後に半数が寝たきりになる難病でした。関節の破壊が進まず、普通の生活を送れる状態を「寛解」と言います。今は治療が目覚ましく進歩し、患者さんと医師がT2T(目標達成に向けた治療)を行い、薬剤師らとチームで取り組むと1〜6か月で寛解に達します。抗リウマチ薬のメトトレキサート、生物学的製剤、JAK阻害薬を使うと8割以上が寛解になれます。医師としっかり話し合って治療してください。

日本リウマチ友の会・福岡支部長の坂口綾子さんは14年前、関節リウマチと診断され、メトトレキサートの服薬を開始。改善したので自発的にやめて痛みが再発。生物学的製剤に替えて治療(注射)を続け、高額だったので投薬期間を延ばしたら体調が悪くなり、薬を替えて体調が戻りました。田中氏は問診のあと関節を触り、目の乾きや唾液腺、リンパ節の腫れをチェック。CDAI(シーダイ=疾患活動性評価)に基づいて坂口さんと田中氏それぞれが評価を行い、「寛解」との診断が出ました。


薬が高額です。治療にお金がかけられず、痛み止めで我慢している患者仲間もいます。

莫大な開発費用がかかっているので高額となります。しかし、一定期間の服薬はどうしても必要。高額医療費制度などが使えるか、ソーシャルワーカーさんらに相談してほしい。低価格薬も出始めています。

再発がとても怖い。寛解がいつまで続くのか、不安ではあります。

現在、薬の減量や中止の基準をつくっています。

日本リウマチ学会の理事長として力を入れていることが2つあります。1つは関節が痛くなった場合、多くの人は整形外科に行きますが、整形外科医がリウマチの疑いがあると思った場合にリウマチ専門医へ紹介する基準を厚労省と一緒につくっています。関節が変形する前に治療を始められ、リウマチの進行を止めることにつながります。もう1つは寛解に入った時点で薬を減量する基準づくり。これも厚労省と取り組んでいます。きょう覚えてほしいキーワードは「寛解」です。患者さんが普通に生活し仕事ができることを祈念します。