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▼新緑号

SPECIAL REPORT

授業紹介

早稲田から始まる健康ライフ

本学は、学生の健康に責任を持つ大学として、運動・食・医療・心のケアなどの総合的な視点から、学生の健康増進に取り組んでいます。在学中から卒業後の将来にわたるまで、学生が自己の健康を維持しマネジメントできるように情報発信し、動機づけを行う「早稲田健康キャンパス」の実現を目指した取り組みを紹介します。

運動・食・医療・心のケアから健康を考える

本学における健康・医療に関する科目は、人間科学部(健康福祉科学科)や先進理工学部(生命医科学科)、また心理学・精神医学系については文学部(心理学コース)や教育学部(教育学科教育学専攻教育心理学専修)などのカリキュラムに組み込まれています。しかし他学部においては学部生が「健康・医療」について人文社会科学・生命科学の両面から体系的に学ぶ場はありませんでした。
そこで2012 年4 月より、オープン教育センターの全学共通副専攻として「健康・医療」コースを設置。
コーディネーターの大島登志男理工学術院教授に、意義、目的を伺いました。

コーディネーター
大島 登志男
理工学術院教授

全学共通副専攻「健康・医療」

現代社会が抱える問題を把握し、問題解決できる健康・医療分野の人材育成を目指して

 健康や医療に関心がある方が多いと思います。日々健康に過ごしたいですし、将来健康・医療関連で就職をしたいと考えている場合もあるでしょう。健康食品は本当に身体に良いのか?さっき飲んだ薬はどうして病気に効くのか? 健康保険制度ってどうなっていて、病院で払う金額ってどうやって決まるのか?などいろいろ皆さんの身近に健康・医療の問題はあります。

 健康・医療の分野は、生命科学的な側面のみならず、人文社会学的側面があり、文理融合的に健康・医療について知識を持ち、俯瞰的に現代社会が抱える問題を把握し、問題解決できる人材が社会的に求められています。こうした新しいタイプの健康・医療分野の人材を、健康・医療のさまざまな側面を学んでもらい育成することを本副専攻のねらいとしています。そのため、講義のみならず、実体験やディベートを通じてより深く「健康・医療」について学んでもらいたいと考え、「医療ボランティア実習」「ディベートで学ぶ健康・医療問題」などを新たに設置しました。

 健康・医療に関心のある方や将来の進路を健康・医療関連分野で考えている方などを対象とした専攻です。

コア科目

「ディベートで学ぶ健康・医療問題」 池田康夫理工学術院教授 他

 3名の講師による2コマの講義を秋学期期間中に行い、健康・医療の諸問題を理解したのち、春季休暇中に1泊2日の合宿形式で、講師と学生間のディベート形式の討論会を行う。新聞社の科学医療部記者や、医学部教授を講師に招き、健康・医療における諸問題について解決策を考え、自らの言葉で発言し討論できる能力を養う。

「医療ガバナンス」 須賀晃一政治経済学術院教授 他

 3日間の夏季集中科目として、「健康・医療」のガバナンスを学習。医療政策、医療経済、医療経営、医療に関する法的・経済的側面などについて各講師がそれぞれの概要を解説し、現代医療の問題点をさまざまな角度から論ずる。生命倫理については受講生自らが考え議論する形式を取るなど医療倫理についても理解を深める。

生命科学概論 こころとからだの健康
医療ボランティア実習 メンタルヘルスマネジメント概論
地域医療学概論 生命科学の最前線
先端放射線医療工学 医学入門(東京女子医科大学)
※他に選択科目あり

キックオフシンポジウム

「我が国の医療の抱える諸問題―医療の将来を担う人材の育成に向けて」

 4月14日、本学先端生命医科学センターにて、全学共通副専攻「健康・医療」キックオフシンポジウムを開催。コア科目を担当する本学教授による「先端医療と法的課題」などの講演をはじめ、コーディネーターである大島教授らによる「健康・医療」コース履修の紹介が行われました。

オープン教育センター設置「保健体育科目」

「弓道」の授業の様子

 競技スポーツ、健康スポーツ、スポーツ理論にわたり250クラスを超えるラインアップがそろうオープン教育センターの保健体育科目。「ラグビー」や「野球」、「サッカー」などバラエティー豊かな早稲田スポーツを体感できるスポーツ実技はもちろん、心身ともに健やかな人生を過ごすための健康スポーツや、スポーツを通じた主体性・社会性の育成、健康増進を目的としたスポーツ理論により体系的な知識を得ることも可能です。

 ほかに、「カバディ」や「自動車」「ヨット」といった珍しい実技科目や、豪雪地帯の雪ほりに挑戦する「スポーツボランティア」など、ユニークな科目も目白押し。他学部・他学年同士の交流も活発に行われています。

大島 登志男(おおしま・としお)/理工学術院教授

1990年山梨医科大学大学院博士課程修了。医学博士。1991年国立精神神経センター流動研究員、1993年米国NIH、HINDSVisiting Fellow、2004年同センター副チームリーダーを経て、2007年より早稲田大学理工学術院教授。専門領域は分子神経科学。