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カラヤン生誕100年と早稲田大学交響楽団

 12月20日(土)に大隈講堂において、早稲田大学交響楽団カラヤン生誕100年記念演奏会が開催されます。当演奏会は、日本初来日のベルリンの若きチェリスト、ガブリエル・シュワーベ氏を迎えて行われます。同時に、2008年12月18日(木)から2009年1月23日(金)の期間で、ワセダギャラリー(早稲田キャンパス27号館1階)にて、「カラヤンと早稲田大学交響楽団」をテーマにした企画展示を行います。本年はヘルベルト・フォン・カラヤン氏の生誕100年にあたり、世界各地で様々な記念行事が行われており、同氏と関わりの深い当楽団も、偉大なる氏の業績を讃えるべく記念行事の一環に参加します。

 「楽壇の帝王」と呼ばれたヘルベルト・フォン・カラヤン氏は、1908年ザルツブルクで生まれました。1954年の初来日以来、11回日本を訪問しており、目を瞑ったまま手を振りおろす優雅な指揮のスタイルはあまりにも有名で、クラシックファンのみならず数多くの日本人を魅了しました。

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団終身常任指揮者、ウィーン国立歌劇場音楽総監督、ミラノ・スカラ座ドイツ・オペラ部門監督、ウィーン楽友協会合唱団終身芸術監督、ザルツブルク音楽祭芸術監督、パリ管弦楽団音楽顧問などを歴任した同氏は、紛れも無く20世紀を代表する指揮者でありました。本年は同氏の生誕100年にあたる記念すべき年なのです。

カラヤンコンクールでの優勝、そして

 カラヤン氏と早稲田大学交響楽団の交流について紐解くと、ちょうど30年前の出来事に遡ります。1978年、当楽団はカラヤン財団が主催する第5回国際青少年オーケストラ大会(通称・カラヤンコンクール)の参加団体のなかで、ドイツから最も遠く、最も大きな編成で参加しました。その際、ストラヴィンスキー作曲「春の祭典」をベルリンフィルハーモニーザールで演奏しゴールドメダルに輝いたのです。他の団体が多くのプロ奏者たちを擁する中での優勝に、カラヤン氏は「この中に一人のプロもいないとは、とても信じられない。」と語り、いずれ当楽団を指揮することを約束されました。

 大会の最終日、フィルハーモニーザールにおいて、表彰式と当楽団の優勝演奏、および当楽団員であった佐々木節夫氏がコンサートマスターを務めたインターナショナル・オーケストラ(各参加団体の代表者から構成されたオーケストラ)によるヴェルディ作曲「運命の力」序曲の演奏が行われました。この演奏の指揮はカラヤン氏が務める予定でしたが、急病のため惜しくも共演は果たされませんでした。

12月20日、大隈講堂で夢の時間再び

 しかし、カラヤン氏との共演という夢は早くも翌年に実現されることになりました。1979年、早稲田大学はカラヤン氏への名誉博士号の贈呈を決定し、その際に大隈講堂にて公開リハーサルを行うこととなったのです。

 早稲田大学校歌の流れる中、角帽、ガウン姿のカラヤン氏が大隈講堂大講堂に登場し、清水司総長(当時)の手から名誉博士号が贈呈されました。贈呈式の後、同日中に行われた公開リハーサルではカラヤン氏直々にR.シュトラウス作曲、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の指揮をしていただきました。この夢の時間は団員一同にとって決して忘れられない、そして後の団員へと語り継がれる1時間となりました。

 上記の様にカラヤン氏とゆかりの深い当楽団は、12月20日(土)のカラヤン生誕100年記念演奏会を、カラヤン氏との思い出の地である大隈講堂において開催します。また、カラヤン氏に公開リハーサルをしていただいた曲の作曲者、R.シュトラウスの作品から、交響詩「英雄の生涯」を取り上げます。当演奏会は、カラヤン財団より「カラヤン生誕100年記念演奏会」として日本の団体では唯一公認を受けており、生前に同氏と関わりが深かった団体・企画に許される「KARAJAN 2008」ロゴマークの使用を認められています。

 同時に、2008年12月18日(木)から2009年1月23日(金)の期間で、ワセダギャラリー(早稲田キャンパス27号館1階)において企画展示を行います。カラヤン氏来校時の写真などをはじめ、同氏と当楽団および早稲田大学との交流の軌跡を中心に展示します。

「ワセオケの音」を世界へ

 早稲田大学交響楽団は1913年に創立し、早稲田大学の学生約300名によって運営されており、「ワセオケ」の愛称で早稲田大学学生をはじめ、多くの人々に親しまれています。年5~6回の主催公演や大学公式行事における演奏のほか、これまで11回に渡って海外公演を行っており、国内外で幅広い活動をしています。

 来たる2009年の2月から3月にかけて通算12回目の海外公演となる2009年ヨーロッパ公演を行う運びとなりました。本公演では、ザルツブルク祝祭大劇場、ウィーン楽友協会、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ベルリン・フィルハーモニー、ドレスデン国立歌劇場など、ヨーロッパ3ヶ国11都市の伝統と格式を誇る主要コンサートホールにおける公演を予定しています。

 当楽団は、これまでの海外公演を通して、石井眞木や外山雄三、芥川也寸志などの邦人作曲家の作品も多く取り上げ、国際的な文化交流を果たして来ました。12回目となる本公演は、こうした活動に共感していただいた多くの公演地からの再演依頼を受け、また、これまでの長い歴史の中で培われてきた伝統を次代へと引き継いでいき、「ワセオケの音」を世界へと伝えていくべく企画されたものです。

『世界中のほぼ全てのプロのオーケストラと肩を並べると言ってもいい』
(Frankfurter Allgemeine紙)

『世界に名の響いた数々のプロの著名オーケストラと比べることのできるようなアマチュアのオーケストラを、私は一度たりとも聴いた覚えがない。』
(Sächsische Zeitung紙)

 これらはドイツの著名な新聞に掲載された、今までの演奏旅行の際の当楽団についての評論です。この様に、当楽団は学生によるアマチュアオーケストラとしては異例の高い評価を受けております。今後とも人々の心に届く音楽を奏でられるよう、早稲田大学交響楽団は最大限の努力を尽くして参ります。

演奏会概要

早稲田大学交響楽団 カラヤン生誕100年記念演奏会

日時: 2008年12月20日(土) 15時開演
会場: 早稲田大学大隈講堂 大講堂
指揮: 田中雅彦(早稲田大学校友・当楽団永久名誉顧問)
チェロ: ガブリエル・シュワーベ
プログラム: ウェーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲
R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40 ヴァイオリン:安田真理奈
サン=サーンス/チェロ協奏曲第1番イ短調 作品33
J.S.バッハ=シェーンベルク/プレリュードとフーガ 変ホ長調

(入場無料)

○演奏会当日、引換券をお持ちのお客様には優先的に指定席券をお配りいたします。
○引換券についての詳細は早稲田大学交響楽団のホームページをご覧下さい。
○早稲田大学学生、校友、教職員の方向けの引換券の受付は11月20日(木)からWaseda-netポータル上で行います。

企画展示会概要
テーマ: 「カラヤンと早稲田大学交響楽団」
展示内容: カラヤン来校時の写真パネル
早稲田大学交響楽団ヨーロッパ公演映像 ほか
期間: 2008年12月18日(木)~2009年1月23日(金)
10:00~18:00(日曜日・年末年始を除く)(12/28~1/4は冬季休業)
会場:ワセダギャラリー(早稲田キャンパス27号館1階)(入場無料)
お問合せ
主催: 早稲田大学交響楽団  03−3204−3585 http://www.wso-tokyo.jp
共催: 早稲田大学文化推進部 03−3203−2643 http://www.waseda.jp/cac