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▼こんな授業! どんなゼミ?

「創造理工リテラシー」~異文化間のコミュニケーション~

西嶋 愛/創造理工学部2年

 この授業は講義と演習がセットだ。大教室で毎回違う先生による講義と班別に小教室で授業を行う演習である。その演習の一つで「配慮あるメール」という題材で討議をしたことがある。現代の社会ではメールは欠かせないものとなっていて、友人間の連絡はもちろん、大学からの連絡事項や先生とのコミュニケーションもほぼメールで行われている。しかし、メールというものは保存すれば、その内容が良くも悪しくもずっと残る。また、直筆ではなく活字のため、文章構成やその内容、言葉遣いから判断されてしまう。相手のことを全く知らない場合もよくある。この演習では、担当の先生に「奨学金の推薦状をお願いする」という内容で実際にメールを送り、それぞれのメールについて感じたことをディスカッションしてから発表した。すると、印象の悪いもの、内容が理解しにくいもの、署名が無いものなどが多く完璧なメールはほとんど無かった。つまり、きちんと書こうとしても書けないのが私たちのメールの現状でありながら、メール一つでその人の印象の良し悪しが決まってしまうということなのだ。

 理工学部では自分で進んで履修しない限り、このような社会で必要とされる常識を得ることが難しくなっている。しかし、この「創造理工リテラシー」の授業は必修科目であり、ほかにも、知的財産権、プレゼンテーション演習、コミュニケーション演習など、今後必要とされる社会性のある論理的な情報発信・交換の技術を習得することができる。必修科目の中では最も文系に近い授業で、「広い視野を持った想像力豊かな科学技術者」になるための基礎体力を培うことが求められている。「文章を書く力」、「良い発表をする力」、「正しい言葉遣いができること」など、私にとってはとても大切なことを得られた授業であった。創造理工学部生だけでなく他学部の学生にもぜひ興味を持ってほしい授業である。

※この授業は、創造理工学部国際文化領域と知財・産業社会政策領域が専門5学科と協同で運営している。

(提供:早稲田ウィークリー