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▼こんな授業! どんなゼミ?

「ジェンダーと科学」とは?

安福 悠祐/大学院基幹理工学研究科 修士1年

 ジェンダーと聞いて、その意味を知っている人はどのくらいいるだろうか? 「ジェンダー」と「科学」はどのようなつながりをもつのであろうか? 正直言うと私はジェンダーという言葉を知らなかった。この講義を通じてはじめてジェンダーに接した。

 この講義は、早稲田の男女共同参画推進の一環として、今年度から開講されたものである。各講義とも先生が変わり、さまざまな角度から「ジェンダーと科学」について学んだ。今年度は計4回に分けて構成されており、第1回は小川眞里子先生(三重大学)より科学史の観点から科学は価値中立、ジェンダー中立であるのかと問われた。第2回は若杉なおみ先生(政治経済学術院)より医学の観点からエイズ、FGM(女性性器切除)や生殖関係についてジェンダー論が展開された。第3回は高松敦子先生、梅津光生先生(理工学術院)より研究者の観点から、女性研究者のありよう、現状について論じられた。第4回は内田亮子先生(国際教養学術院)より生物人類学の観点から進化や生物について講義された。

 そもそも早稲田はどのような男女構成になっているのか? 早稲田は女性の多い学校であるが、理工学部において女性の割合は、学生は30%に対して、教職員になると10%しかおらず、学科においては女性の教授がいない場合もある。今後は男女共同参画の理念に基づき、理工分野においても女性研究者の輩出や女性職員の増加が期待される。

 理工系の学生ではジェンダーを考える機会が少なく、ジェンダーの認識はほとんどの人がゼロからのスタートであろう。「ジェンダーと科学」について、少しの興味があるのならば、この講義を通じて、新たな価値観や考え方が得られると思う。また興味がなくとも、ジェンダーを知ることにより、現代社会のジェンダーのありようが変わってくるのかもしれない。

(提供:早稲田ウィークリー