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▼こんな授業! どんなゼミ?

多様化する「図書館資料論」の現在

谷池 典子/第二文学部5年

 図書館における「資料」というと、何を思いつくだろうか。すぐに頭に浮かぶのは本、雑誌、新聞、パンフレットといったところであろう。しかし現代の図書館にとって重要な資料は、印刷媒体だけではなくなっている。図書館資料は、FD、CD-ROM、DVDなどの「パッケージ系資料」や、オンラインデータベース、電子ジャーナル、電子ブックといった「ネットワーク系電子資料」が大きな位置を占めるようになった。

 例えば、本学図書館の学術情報として登録されているデータベースは、現在134種3万タイトルに上る。しかし非印刷媒体には利点も多い一方で、電子媒体が紙に比べて短命であることや技術がすぐに陳腐化すること、著作権やセキュリティをどうするかなど問題も多数ある。この「図書館資料論」では、印刷媒体だけに言及されることなく、そうしたデジタルコンテンツについても学んでいき、授業や課題を通して活用できるようになる。

 ちなみにこの授業には、300人近い受講者がいるため、Waseda-netポータルの「Course N@vi」が活躍している。レビューシートに質問やコメントを記入すると、雪嶋先生が詳しくフィードバックしてくださる。どんな疑問にも丁寧に答えてくださるので、教科書や授業内容だけにこだわらない自由な発想をすることができる。また「図書館の自由」や著作権問題などの最新の時事問題なども、ニュースアーカイブを使いながら随時授業に取り入れられて、大変興味深い。

 もちろん資料の概念といった基礎的内容から、図書館サービスに基づく資料収集・整理・提供・保存や、出版・流通・販売システムについても講義される。その他パピルスからデジタルアーカイブまでの情報メディアの歴史についてなど幅広く学ぶので、図書館や司書に興味のある人はもちろん、情報媒体そのものに関心を持っている人にもぜひ受講してみてほしい。

(提供:早稲田ウィークリー