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▼こんな授業! どんなゼミ?

これが、西洋史だ! 「西洋史概論」

熊谷 駿/文学部3年

 大学で学ぶ西洋史と高校までの世界史と違う点は学生の積極性だと思う。高校までの歴史は必修科目としての受動的なもので、それゆえに入試では暗記科目として捉えられがちだ。だが大学では自分で研究テーマを設定し、史料を用いて歴史に積極的に切り込んでいかなければならない。そこで求められるのは暗記などでは全くなく、熱意だ。

 「西洋史概論」は1年を通して西洋史学を担当する先生方が交代で、自分の専門領域の時代や地域について話をするオムニバス形式になっている。例えば、古代メソポタミアの年代決定、中世ヨーロッパの衣食住とキリスト教、イギリスでの新聞の発行開始による社会変化などさまざまな角度からアプローチしており、刺激的だ。2年生のうちから卒業論文に向けて自分のテーマを設定している人は少ないので、この授業をテーマ設定の手助けにしている人は多い。中には刺激を受けすぎて、固めていた卒論のテーマを変更して迷いはじめる学生もいる。そして、歴史の授業とはいえ、過去のみに留まるわけではない。大内先生の講義も、ドイツ近代史の話の中で「昔からドイツは分裂していたが、ドイツ帝国が成立した後も地方の力は依然強かったし、ドイツが中央集権国家になったのは例外的な短い期間にすぎず、現在も10以上のラントから成る連邦共和国となっているのは歴史的にノーマルな状態」と、現在のドイツの国のあり方にまで言及している。

 西洋史学の教授陣が1年を通して交代で講義をするというのは、質・量共に日本でもトップクラスといえる本学ぐらいでしかできない授業である。半期ずつ登録が可能で、前期が古代から中世、後期が近現代史を扱うので自分の関心のあるところだけ履修ということも可能だ。今から燃えている人もこれから燃える人も、是非この授業で、西洋史の面白さを実感してもらいたい。

(提供:早稲田ウィークリー