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▼こんな授業! どんなゼミ?

地域の活性化を考える「地域を経営する」ゼミ

酒寄 聡/政治経済学部 (2009年3月卒業)

 今やあまり行われなくなっている餅つき大会を、地域住民を巻き込んで墨田区の商店街で復活させよう。そして墨田区発祥の希少ではあるが、あまりなじみのない伝統工芸品を大学生協で販売することで、若年層に元気を届けよう。これらのようなプロジェクトを実際に企画・運営し、学生自身の力で進める講義が本ゼミだ。地元住民の皆さんに何度もインタビューをし、自分たちに何ができるのかを徹底的に討論し、ときには区長とも討論を重ね自分たちにしかできない活性化策を作り出していった。

   授業の中で特に「下町社会の国際化」を地域の活性化ととらえ、大学の留学生と一緒に活動を行った「国際班」は、多くの貴重な経験を得た。学部や学年、さらには国籍も違う多様なメンバーが集っていること、そして留学生にとっては異国の地での挑戦なだけに、いつも熱い議論が交わされた。さまざまな困難に直面した時も、日本人学生と留学生が協力しあい「下町社会の国際化」について自分たちが何ができるかを考えた。結果、両国国技館での墨田区の国際化についてのプレゼンテーションの開催、区内小学校での留学生との交流授業などの企画の実施につながったのだ。このような活動は、区民の方にも注目され「国際班」について取材を受ける機会もあった。

 講義担当の友成真一先生がいつも言われるのは、「一点突破」という言葉だ。どんな小さなことでも、物事を動かしてみる。それはとても小さな変化かもしれないが、それが全体を変えるのに一番大切なことである、ということだ。自分たちが地域のために何ができるのか。小さなことでも、それを自分たちの頭で考え抜き、行動に移すのがこのゼミの最大の魅力である。私自身がそうであるように、地域のために何かしたい、まちづくりに興味があるという方は、ぜひ履修してみたらいかがだろうか。

(提供:早稲田ウィークリー