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▼こんな授業! どんなゼミ?

~世界に羽ばたく情報通信~松本充司ゼミ

多田 健太/大学院国際情報通信研究科(GITS)修士課程(2009年3月修了)

 松本充司研究室は現在10カ国の学生が学ぶ国際色豊かな研究室で、留学生の割合が85%と極めて高く、日本人学生は3名のみである。留学生にとっても、見知らぬ外国人に接する機会は初めてでお互い、戸惑いがあったが、すぐに慣れ、学生同士のコミュニケーションが活発に行われている。ゼミの後には毎回懇親会が行われるが、これは「ボーダーを無くすには、コミュニケーションが一番」と、国際標準化会合で各国の外国人と接する松本先生の考えによるもので、研究室の雰囲気を和やかにし、連帯感やモティベーション向上につながっている。松本研究室での日常会話やゼミ、研究発表は英語で行われる。私も学部時代までは英語を使用する環境になかったが、自然に英語を習得できた。

 主に光無線通信、モバイル通信などの基盤技術に加え、遠隔学習、災害緊急通報、身障者のアクセシビリティ、Webアプリケーション利用で発生する情報漏えい防止対策などの応用システムについての研究活動も行っている。また各国の大学や研究機関とも国際的かつ実践的な共同研究を進めている。卒業生も大手企業からベンチャー起業まで、さまざまな分野で活躍中だ。

 意外かもしれないが、松本研究室には、PCやPCソフトが好きな文系学部出身者も多く、研究成果を松本先生は評価されている。私は本学教育学部理学科出身でコンピュータで利用される情報数学を研究しており、学部で学んだ知識が大学院でも役立ったが、GITSは、理学やほかの工学系研究科以上に、産業に密接した実践的な内容を取り扱う研究科で、理系出身であることだけが研究の成功につながるとは限らないのだ。人間科学部や文学部、理工学部数学科出身の方までさまざまな分野の出身者が「持ち味」を生かして活躍中だ。私自身も、プログラマーとしてのアルバイト経験やインターンシップで働いた経験が研究に役立った。

 研究とは地道なもので、どれだけ頑張っても思い通りの結果が得られないことがあるが、留学生たちの熱心な姿に負けてはいられない気持ちになり、松本先生の「失敗は前進だ。後退ではない」という激励で、乗り越えられ、大手企業に就職できた。情報通信技術は人と人をつなぐために利用されるものであり、松本研究室はその研究を行うには最適な環境といえる。関心を持たれた方は、ぜひ松本研究室(http://evangelion.ml.giti.waseda.ac.jp/)をたずねてほしい。

(提供:早稲田ウィークリー