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▼こんな授業! どんなゼミ?

「発展途上国における教育開発と国際協力」
~「グローバル」を肌身で感じる場~

木下 桃子/アジア太平洋研究科修士2年

 黒田一雄先生率いる黒田ゼミでは、先生のご指導のもと、発展途上国における教育開発や教育分野の国際協力に関してゼミ生が各自で研究テーマ・研究手法を設定し、研究結果や研究の方向性をゼミで発表する。ちなみに私は学校経営や学校評価の分野での日本の国際教育協力の可能性について研究中である。当該分野での文献にあたって先行研究を行ったり、広島のある小学校にフィールドワークに出かけたりしている。海外のフィールドに出かけてインタビューや観察、アンケート調査などを行ってくるメンバーも多い。

 ゼミでは毎回1人から2人が発表し、発表内容についてゼミ生全員で議論・コメントす る。修士論文作成に向けたゼミであるため、1年生でも先輩の修士論文についての議論に参加することで幅広い知識を身に付け、研究のやり方を学ぶ。

 黒田ゼミは約20人が所属する大きなゼミである。一般企業で働いていた人、国家公務員の人、青年海外協力隊員だった人など、ゼミ生のバックグラウンドや立場も多様である。

 黒田ゼミの特徴はゼミ生の半数以上が留学生という国際性の豊かさにある。留学生は韓国、中国、ベトナム、タイ、インドネシア、アメリカ、オーストラリアなど、世界中から広く集まってくる。それゆえゼミは日本語のゼミと英語のゼミが毎週それぞれ1回ずつ行われ、ほとんどのメンバーは週2回ゼミに参加する。

 また、ゼミ生が研究調査を行うフィールドも、日本を含むアジアから遠くアフリカまでと多彩である。海外の大学院に短期留学して研究を行う人や、国際協力機関やNGOなどでインターン活動に励む人も少なくない。さらに、海外の学会に参加する機会もある。今年3月にアメリカで行われた学会には総勢20名を超すゼミ生が参加し、また7月にはバンコクでの国際会議に10名以上が参加して、各自研究発表を行った。国際性豊かな環境でグローバルに研究活動を行えるのが、黒田ゼミなのである。

 また他校と連携したゼミ活動も行っている。毎年、名古屋大・神戸大と共同研究発表大会「国際教育開発フォーラム」を開いているし、広島大とも交流をもっている。これらの交流を通じて同じテーマに取り組む仲間との人脈を作り、他校の研究を知ることで広い知識を得ている。今年度のフォーラムは10月末に本学で開催される。興味がある人はぜひとも足を運んで、黒田ゼミを肌で感じてみてほしい。

(提供:早稲田ウィークリー