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▼こんな授業! どんなゼミ?

財政金融制度論~財政金融を通して未来を考える~

三加茂 圭祐/公共経営研究科 専門職学位課程1年

 国の予算と聞くと、何を思い浮かべるだろうか? 税金、財務省、さまざまな答えがあるだろう。だが、少し考えてみてほしい、我々は国の予算、および国の行っている政策について、どれだけのことを知っているだろうか?

 「財政金融制度論」は国の予算をはじめとした財政、および金融政策や金融行政を通して日本の現状と方向性を学ぶ講義である。財政金融の全体像だけでなく、それを構成する個別分野、例えば、社会保障、教育、防衛などについて学ぶことで、現実に行われている政策の内容と規模を包括的に学ぶ。

 講義を担当されるのは公共経営研究科 津田廣喜先生だ。津田先生は30年以上にわたって霞ヶ関で仕事をしてこられた“行政のプロ”である。そのキャリアの約半分にわたって国の予算に関わる仕事を担当してこられたため、特に予算策定に関して深い見識をお持ちだ。講義の合間には行政の考え方や苦労話などをご自身の体験を交えて多々お話くださる。こうした普段あまり接する機会のない、行政の第一線で活躍になったプロフェッショナルのお話を直に聞き、教えを請うことができるのも、公共経営研究科をはじめとした専門職大学院の大きな魅力だ。

 講義は少人数形式で、先生のレクチャーと学生のディスカッションに分けて進められる。本講義の最大の魅力は、財政金融分野での現実性に力点を置いた講義内容である。現実の予算や政策について理解することはもとより、世の中に対して自分がどのような意見を持っているのかについても要求される。

 国の予算の先には、どれをとっても国民の生活がある。だが時に、予算を増やす分野もあれば、削らなければならない分野もある。突き詰めれば、突き詰めるほど、答えが出ない世界であると思う。しかし、こうした正解のない意思決定に携わってこられた津田先生の言葉には非常に重みがある。我々が先生から学ばなければならないことはあまりにも多い。

(提供:早稲田ウィークリー