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教育

▼こんな授業! どんなゼミ?

「ダンス・クリエイション」
~身体は、語る~

小笠原 大佑/社会科学部1年

 「大の字になって床と溶け込むように…」「やっとお金と二人きりになれた~、そしてここから…」一体何の授業であろうか。この授業を受講したら、まずは面食らうことは間違いない。

 人は想像力・創造力の二つの力を持つ。そしてこの力は誰にでもあり、力でありながら人間本来の欲求でもあると思う。「ダンス・クリエイション」の授業は、この欲求を刺激し、力を発揮する場を与えてくれる。師は、杉山千鶴先生。授業の展開としては、ストレッチで凝り固まった体をほぐし、杉山先生が「ダンス」を教えてくれる。いや、ダンスというよりまさしく身体表現…と言ったほうが正しいのかもしれない。抽象的かつ、感覚的。ダンスの授業と聞いてほいほいと授業をとってしまった私だが、はじめは正直戸惑いを隠せなかった。しかし不思議なことに、やっているうちに心が躍ってくるのである。杉山先生はモダンダンスクラブの顧問でもある。モダンダンスは某百科事典によると「すべての動作はダンスであるという概念」…なるほどと思った。

 全15回の授業のうち、前半は先生の指導によるダンス。後半は、自分たちでダンス・クリエイション。ここからが醍醐味である。そもそも授業のタイトルにもなっているくらいである。授業時間90分、限られた時間の中で学生たちは作品を創り、仕上げていく。ここで先生がいつも言うことが、「踊りを創ろうとは思わず、やりたいこと・言いたいことを体を張って語る」「自分の身体の持っている言葉は、すべて使う」ということである。つまりは、身体全体が「語る」ためのツールなのである。私は現在パントマイムをしているのだが、よく「体の先からは常にエネルギーが出ている」と教わることがある。何か通ずるものがあるのかもしれない。

 締めくくりは大隈講堂で公開発表会。ここで私は劇団しゃけを率いて『少年よ、萌えているか』という作品を発表した…自分を爆発させたいと思う方には、太鼓判を押す授業である。

(提供:早稲田ウィークリー