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▼こんな授業! どんなゼミ?

体験から見えてくる、「いのちの教育」の手掛かり

山崎 晃司/教職研究科 高度教職実践専攻2年

 「なぜ人は人を殺してはいけないのだろう?」「いのちって何だろう?」  たとえば、このような子どもの問いに、私たちはどのように答えられるか。そもそも、「いのちの大切さ」などというものは、教えることができるのか。この授業では、このような問いを真正面から考えさせられる。時に教師は「ダメな事はダメ」と割り切ることも必要である。しかしだからといって、「では、なぜダメなのか」という問いを放置していいとは思えない。「いのちの教育」は、まさに子どもたちの、その「なぜ」に取り組むものである。

 この授業では、次のようなことがキーポイントとなる。世代を越えたさまざまな人とのつながり。今自分がここに存在している奇跡。「生きていてよかった」という喜び。そして、人として生きることの価値。言葉で言えばキレイだし簡単だが、それではあまり意味がない。「体験」し、「感じること」。その中から、苦労して悩んで答えを探し出そうとすること。このプロセスを経ることがとても大きな意味を持つ。

 授業でも、さまざまな「体験」が用意されている。自分がどう感じたか、それを子どもにどう伝えていくかを大切にしているため、キレイ事ではなく自分自身の切実な問題として「いのち」を感じることができるものとなっている。また、少人数の柔らかい雰囲気の中で、他の学生の考えを聞いたり、自分の思いを話したりと、意見を交流させながらじっくりと考えることができる。

 菅野先生は、体験的な学習を通して、「いのち」に触れ、「いのち」について学ぶ、さまざまな実践に取り組まれてきた。その豊富な実践例にも大きなヒントを得ながら、「いのち」とは何か、この問題に、子どもたちと共に真剣に向き合うための手掛かりを、きっと自分なりに見出すことのできるオススメの授業である。

(提供:早稲田ウィークリー