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▼こんな授業! どんなゼミ?

WAVOCオープン科目「持続可能な生活スタイル論」
環境問題、そして「自分」へ本気で挑戦する

長濱 紗由美/2010年3月政治経済学部卒

 蓋を開けたらびっくり、という言葉がこの授業には合っている。

 地球温暖化等の大きな環境問題を自分の生活に引き付けて考え、「持続可能性」とは何なのか、私たちにできることは何なのかを模索するため、8月から9月にかけて2週間、オーストラリアのエコビレッジ※へ現場体験実習に行く。これが授業のメインイベントなわけだが、ただ2週間オーストラリアに行く授業だと思ったらそれは大間違いだ。実習までに行う英文テキストを使った事前学習、帰国後の事後学習を含めた報告会の開催、報告書の作成は想像をはるかに超えた時間と労力を要する。これが蓋を開けたらびっくりの所以だ。

 しかし、それだけ労力を使って挑むことに比例して、得られるものも非常に大きい。

 まずは担当教員である和栗百恵先生、そのほかこの授業を支えて下さる方々との出会いである。和栗先生はいつも学生に真正面からぶつかってくる。故に厳しく恐い印象を受けることもあるが、その裏には学生への愛情が詰まっている。この出会いが人生に転機をもたらすほど影響力の大きい人物だ。そして、実習先での多くの方々との出会いは自分の考え方や生き方を問い直すきっかけになる。この授業にはここにしかない出会いがたくさんある。

 またこの授業での大きな収穫は、自分自身の人間的成長である。この授業は単に環境問題を扱った授業ではなく、むしろ環境問題や持続可能性といったものを土台にした「自分成長プログラム」であると思う。学習を進める中で、今まで自分はどう生きてきたのか、どんな視点で物事を考えているのか、これからどう変えていくべきなのかといった自分に関する発見や認識を自ずとすることになる。普通の教室内講義では得られない貴重な体験だ。

 本気で環境問題に、自分に向き合うのに、これほど最適な授業はない。

※エコビレッジ…互いが支え合う社会づくりと環境負荷の低い暮らし方を追い求める人々が作るコミュニティ。

(提供:早稲田ウィークリー