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▼こんな授業! どんなゼミ?

社会教育演習(ⅠC)
~教材のない授業!?~

佐伯 明彦/前田ゼミ幹事 教育学部4年

 社会教育演習(通称:前田ゼミ)には、指定教科書がない。そのうえ、教壇に立つのは、学生やゼミの卒業生だ。奇異なゼミ形式に思えるかもしれないが、ゼミ生がそれぞれのテーマを探求し、学び合うという独自の授業形式は、まさに「生涯教育」と「多文化教育」の実践であると言える。前田教授の目指すゼミでの最大目標は全員参画・キャリア支援・実践力の形成・人間関係の構築の4点である。

 授業は毎回学生からの発表という形での問題提起から始まる。学生自身が「生涯教育=年齢、時期、目的を問わないさまざまな学びの在り方」(これも生涯教育の一面なのだが)という広いテーマの中から自分で取り上げたい課題を見つけ(09年度例:ITリテラシー、著作権教育、家庭教育、国際開発教育、性教育、宗教教育)、調べ発表する。その後班に別れ、議長等の役割分担を決めた後、ディスカッションを行い、班としての意見をまとめ発表し、発表者並びに前田先生からの講評が行われ終了となる。またゲストとして実社会で活躍している方々やゼミの卒業生を講師として招き生涯教育学の学習を始めとする自身の学生時代に得た知識・経験を社会でどの様に活かすのかを考え、自身のキャリアを考える機会とする。

 これらのゼミ活動を通して身につく力は即戦力として社会で求められる力だと考える。民間、教員、公務員、進学…就活真っ只中でゼミ生の目指す進路はそれぞれだが何処へ行こうとも議論力や人間関係の構築力、自発的な思考力は必要不可欠だと私は考える。

 私自身、和気藹々しながらも毎回多様なテーマとホンキで対峙する日々の授業には学びの楽しさを感じている。そしてこの授業を通して生涯教育学専修の私たちが入学以来抱いている「生涯教育って結局の所なんだ?」という根源的で一番大事な答えを一言で言えるようになる事が現在の目標である。

(提供:早稲田ウィークリー