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▼こんな授業! どんなゼミ?

「新規事業開発とビジネスモデル」チーム力で練り上げるビジネス基礎力

島田 諭/商学研究科2年

 この授業は、商学研究科MBAプログラムの秋集中で行われている。秋集中とは5日間連続に行われる授業である(正式には3時限×5日間の合計15時限)。昨年度(2010年2月)は早稲田ビジネススクールの全日制、夜間、MOTのメンバー20人が集まり、大いに盛り上がった。盛り上がった理由としては、次の2点である。まず、普段授業で顔を合わせないメンバーが顔を合わせるからである。次に、連日、授業終了後に、グループ演習を実施し、翌日発表するというスタイルだからである。グループワークの時間は授業終了後に行われ、中には夜遅くまで熱く語り合ったチームもあった。多くのチームは、学校では終わらずに、家に帰った後、メールでのやりとりをしていた。資料の完成が夜12時を過ぎ、翌朝9時に発表をするというハードスケジュールであったにも関わらず、各チームが工夫を凝らして発表にいたっていた。チーム編成はその都度変えるスタイルであったために、いろいろな人と語り合う機会ともなった。

 永井先生がこの授業の最初で「ビジネスの世界において、非常に短期間で成果を上げなければならないシーンはこれからたくさんある。今回の集中講義を通して、グループワークで意見を出し合い、思考を持続する訓練と体力、そして一人ひとりがグループ演習を通して、変化するきっかけになることがこの授業の一番の狙いである」と述べている。まさに述べたことを実感できた5日間でもあった。

 グループ発表だけではなく、もちろん永井先生の講義も連日ある。5日間の講義内容の初日は、『ビジネスモデルのライフサイクルと先行条件の再検討』、2日目は『日本型コーポレートベンチャリングの戦略課題』、3日目は『立地型サービス産業の競争ステージ理論』、4日目はOBのゲストスピーカーも加わり『リクルート(オールアバウト)の新規事業開発の実際』、5日目は『顧客満足研究の新ステージ』であった。その講義内容で参加したメンバーが共通して「先行条件」「プロフィット・ゾーン」「通過儀礼」「壁」「品揃えの幅・深さ・競合度」「CSイノベーション」などのキーワードをグループ演習中に口にするようになったのは、永井先生の授業の切り口の鋭さからくるものである。

 永井先生の講義とグループ演習・発表を通して、履修した全員が、最後には「達成感」を持ったに違いない、と感じる授業であった。

(提供:早稲田ウィークリー