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教育

▼こんな授業! どんなゼミ?

当たり前を疑うということ
「数学から見た自然」の魅力

大塚 優/教育学部5年
加瀬 叶/教育学部2年
秦野 純一/スポーツ科学部4年
三上 真帆/スポーツ科学部1年

少人数でも議論が尽きない授業が魅力

 私たちがこの授業「数学から見た自然」で主に学んできたことは、「地球は太陽の周りをどのような軌道で運行しているのか」である。

 実際にこれを最初から証明することができる。初めに惑星の位置をベクトル表示し、そこから「ケプラーの第2法則」を利用する。その後、得られた運動方程式を変形していくことによって、地球の公転の軌道は楕円形であるということが証明できるのだ。この授業ではタイトル通り、机上の理論が実際の自然界に対応するということを体験できる。また後半の授業では、自分が勉強してきた数学の中で疑問に思ったことを発表し、解決策を考えるということも実施した。

 この授業で学ぶために必要とされることは「疑問を持つ」という姿勢である。上記には難しそうな言葉が出てくるが、数学や物理の知識はなくても平気だ。先生が配布して下さるプリントで分からないことがあれば質問し、納得ができなければできるまで突き詰める。近藤庄一先生や受講生と一緒にとことん考え、疑問を解決するという環境ができているのだ。私たちが質問するのはもちろんだが、先生も私たちに質問する。「なぜそう思うの?」という先生の質問からハッとした「気付き」を何度も経験した。

 自分が当たり前と思うことも、違う側面から捉えれば、当たり前ではなくなってしまう。例えば私たちは三角形の内角の和は180度だと覚えている。しかし地球の曲面に沿った三角形を書けば180度以上も可能なのだ。

 私たちが感じる当たり前は、これまで学んできた学校教育によってできているため、教えられてきた形でしか「数学」というものを捉えたことがない。この授業では今まで体験してこなかった視点・視座・視野で「数学」を考えることができる。小中学校で習った初等的な数学でさえ、疑い、再考することで、どれだけ私たちが限定された議論と数学を学んできたかを感じることができるのだ。「数学からみた自然」という題材を主軸に、このような分野まで広がりを持った視点で学ぶことができるのが、この授業の最大の魅力である。

(提供:早稲田ウィークリー