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教育

▼こんな授業! どんなゼミ?

信託法研究
~理論から出発して現場感覚を磨く~

李 敏(りびん)/法学研究科博士後期課程3年

法学研究科の渡辺宏之教授

 法学研究科の信託法研究の授業は、大学院生と信託実務に携わる社会人学生十数人で、信託法に関連する学問的な論点や実務的な論点を含めたさまざまな問題を取り上げ、議論をさらに深めることを中心に行っています。

 授業は前半と後半に分かれますが、前半では渡辺宏之教授から信託法の基礎的・理論的な話が体系的に講義され、後半では学生が主体的に信託に関わるテーマを発見し、プレゼンテーションをした後、皆でディスカッションする形をとっています。授業の出席者には大学院生から信託銀行、投資顧問会社に勤める実務家までさまざまな人がいるため、取り上げられる話題もバリエーション豊か。具体的にはイスラム金融、年金基金の議決権行使、セキュリティ・トラスト、受益者代理人と受託者、担信法とセキュリティ・トラスト、不動産証券化、小受益権分割時の課税、真正な信託の成立等のテーマがあります。

 私は留学生で、博士論文の関係で授業に出席していますが、日々実務に携わる実務家の具体的な話を聞けるということは、論理的に構成された論文を求められる博士課程の学生である私にとって一番の勉強になり、刺激になります。一方、授業の内容が実に専門的であるが故に、言葉の壁を感じることもありました。しかし、このような苦労も、学問と実務の乖離が問題視される中、どのようにお互いに役に立ちながら自分なりの問題を解決していくかという知恵を学べるという点で、十二分に報いられる授業です。

授業で使用している教材

(提供:早稲田ウィークリー