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井上 実美(いのうえ・みみ)/スポーツ科学部スポーツ医科学科3年 略歴はこちらから

新体操の美を極める

井上 実美/スポーツ科学部スポーツ医科学科3年

 小学2年生から地元のスポーツクラブで、楽しく新体操をしていた井上さん。中学に入ってから、真剣に取り組むようになり、めきめきと上達。中2で関東ジュニアに出場、新人戦で優勝した。

 中3から「飛行船新体操クラブ」に所属。その基礎を大事にしながら、繊細で美しいスタイルに強烈な印象を受け「このクラブで自分の新体操を追究すると決心しました」

スタートポーズを決める井上さん
スタートポーズを決める井上さん

 高2でオリンピック強化指定選手に認定された。高3で団体競技の日本選抜チームの一員に選ばれ、世界選手権団体で総合9位となった。その後、再び個人での世界選手権出場を目指したが、個人競技の勘を取り戻すことは厳しく、出場を逃した。「このことをきっかけに、どんなに練習しても自信が持てなくなってしまって…」。競技者に向いていないのでは? と思う自分と、現実に世界の舞台で戦っている自分がいた。「競技に気持ちがついていきませんでした」。しかし挫折の中で、コーチとの毎日の練習の積み重ねにより、自分が目指したい新体操がクリアになった。「新体操は音楽・身体・手具で創り上げる芸術です。自分ならではの世界を創り上げたいと思いました」

2006年 ユニバーシアード代表決定競技会
2006年 ユニバーシアード代表決定競技会

 そんな葛藤があったからこそ、多くの新体操選手が所属する大学をあえて選ばず、早稲田大学に進学し、体操部に入部した。「大学でスポーツ理論を学んで、競技に活かそうと決めました」。練習は平日3~4時間、休日は8時間で、通学の4時間もイメージトレーニングに当てる。「試合には、体操部のみなさんが駆けつけてくださり、励みになります」と感謝する。

 新体操の選手寿命は短いが、自分ならではの新体操を創り上げ、2009年に日本で開催される世界選手権に出場することが目標だ。「将来は、指導者として新体操に関わりたいけれど、まずはいろいろな経験を積みたいと思います」と語る。

 「ぜひ会場で、試合の生の雰囲気を味わってください! 体操王国ブルガリアでは、もっと気楽に観戦し、会場全体が盛り上がります。日本もそうなってほしい」。すでに彼女は日本の新体操の未来を真剣に考え始めている。

(提供:早稲田ウィークリー

井上 実美(いのうえ・みみ)/スポーツ科学部スポーツ医科学科3年

文京学院大学女子高等学校卒業。スポーツ科学部スポーツ医科学科3年。インターハイ優勝・ユースチャンピオンシップ優勝・世界選手権種目別団体リボン6位・インカレ優勝。趣味はおふろ・サウナ。