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岡村 直人(おかむら・なおと) 略歴はこちらから

SWADESH DEROY SCHOLARSHIPのコンテストで3位に入賞

岡村 直人

 とにかく異文化をもっと知りたい、いろいろな人とコミュニケーションがとりたい。そう考え大学時代は英語力向上に熱中した。英字新聞とFENで、眼と耳から英語で情報を収集し、念願の通訳兼翻訳者として香港で職を得た。05年、山田洋次監督が『隠し剣鬼の爪』の上映のため訪港した際に通訳を担当。「『祖先を大切にする想いや、武士道は中国の儒教から来たもの。映画を通して私たちの祖先はつながっていることを感じてほしい』と話されていたことが、今でも忘れられないですね」

 香港で仕事をこなすうちに、いろいろ見えてくるものがあった。特に日本の海外発信能力の低さ。一体なぜそうなのか。ならば、今までの経験を踏まえて“アジアの中の日本”を勉強してみたいと帰国。アジア太平洋研究科に入学したのだ。

 そして今春、みごと3位に入賞した学生ジャーナリストのコンテスト。「実は去年も応募して落選しているんです。審査員側が自分の主張を押し出したエッセーではなく、フィーチャー・ストーリー的な記事を求めていることに去年は気付かなかった。今年は、実際の現状をレポートすることに徹しました。結果につながってすごくうれしい」。改めて喜びをかみしめる岡村さんだ。“事実を正確にレポートすることがジャーナリストの基本”という認識は、この1年間ウォールストリートジャーナル紙で記者アシスタントをした経験から得たものだ。

 7月からは3カ月間、ロイター通信社でインターンも経験。通信社と新聞社の違いがよく見えてきたという。「情報を発信するスピードを重視するのが通信社。テーマを掘り下げて事実を追求していくのが新聞社。それぞれが担う役割が、より明確に見えてきた3カ月でした」

 インターンを通してむしろ“テーマを決めない生き方”という選択肢もあると思うようになった、と話す岡村さん。今は来年1月に提出する修士論文に粉骨砕身の日々だ。英文ジャーナリストとしてどういう道を選ぶか。岡村さんの挑戦はまだまだ続く。

SWADESH DEROY SCHOLARSHIPとは
 日本外国特派員協会(FCCJ)がジャーナリストを目指す学生に奨学金を授与する目的で主催しているコンテスト。与えられたテーマに対して作成した英文記事と他資料で審査される。1位は50万円、2位は30万円、3位は20万円の奨学金を授与。

(提供:早稲田ウィークリー

岡村 直人(おかむら・なおと)

1972年東京都生まれ。都立代々木高校卒業。97年獨協大学卒業後、Fujitsu Microelectronics Pacific Asia Ltdおよび香港国際映画祭の通訳・翻訳者として香港に在住。帰国後2006年、アジア太平洋研究科に入学。08年3月、社団法人日本外国人特派員協会主催の“2007-2008 SWADESH DEROY SCHOLARSHIP”のコンテストで3位に入賞。人生のバイブルは『転がる香港に苔は生えない(※1)』と『ベラルーシの林檎(※2)』の2冊。