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早稲田大学交響楽団の美しきソリストにして、コンサートマスター

安田 真理奈/人間科学部4年

安田 真理奈 人間科学部4年 略歴はこちらから

 音楽とは、天国から舞い降りてきた和音である。あるピアニストの言葉だ。「ほんとうに実感できる言葉です」と安田さんは頷く。3歳から続けてきたヴァイオリン。その演奏を通して音楽療法に興味を持つようになり「共感覚(註)などについても学びたくて、人間科学部進学を決めました」と話す。音大進学は考えなかったの?「音楽は生活の一部なので切り離せない存在。でも、もっといろんな分野の人と出会いたくて。早稲田ならそれができると思いました」ワセオケに入団してからは、学内のみならず校友の方々との交流を通して交友関係は広くなった。「ワセオケ関係の人はなぜか個性的な人が多くて。つきあえば付き合うほど、味が深まる……というか(笑)」

  “素晴らしく美しい音と、大きな表現力によって演奏された”とベルリン公演での独奏を大絶賛された安田さん。演奏曲はリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩『英雄の生涯』。実はこの曲、100人以上の大編成を必要とするため、国内はもちろん海外でもほとんど演奏されたことがなかった。コンマスとして、そしてソリストとしてどう演奏するか。資料も希少なため、曲への想像力が最も必要とされた。

 「常に意識したのは表現する、ということ。スコアを正確になぞるのではなく、曲への想いを伝えたい、と思いました」演奏後、ホールに響いたブラボー! の声に「手応えを感じました。ほんとうに嬉しかった」。いまや大切な伴侶ともいうべきヴァイオリン。安田さんにとって「絶対に裏切らない存在」だという。「練習で弾けば弾くほどいい音が出ます。でもさぼると逆の結果がすぐに出ちゃう……そんな怖さもあります」。ヨーロッパ公演から帰国後は、卒業式や入学式での演奏が続き、今は来月開催の公演に向けて猛練習の日々だ。「この忙しさこそが早稲田ならではなのかも?(笑)先輩を見習って来年の卒業式では、袴を着けた卒業生仕様で校歌を演奏していたいです!」と早稲田魂の片りんを見せて笑った。

 註:共感覚……ある刺激に対して、通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。
例えば文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。感性間知覚ともいう。

(提供:早稲田ウィークリー

早稲田大学交響楽団 Early Summer Concert 2009

日時:6月7日(日)
13:30開場 14:00開演
会場:新宿文化センター大ホール
チケット等についての問い合わせはワセオケまで
info@wso-tokyo.jp
TEL:03-3204-3585

安田 真理奈(やすだ・まりな)/人間科学部4年

1987年静岡県生まれの茨城県つくば市育ち。土浦日本大学高等学校卒業。人間科学部4年。色彩認知科学ゼミ(齋藤美穂教授)在籍。2009年2月~3月の第12回ヨーロッパ公演に参加。ベルリンフィルハーモニー・ザール公演での演奏を第1コンサートマスターのダニエル・シュターブラーバー氏より賞賛された。趣味はテニスや水泳、サッカー観戦と音楽鑑賞。最近のお気に入りはレミオロメンと青山テルマ。