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古賀 淳也 スポーツ科学部4年 略歴はこちらから

世界へ挑戦! 期待のスイマー

古賀 淳也/スポーツ科学部4年

 六大学対抗選手権の50メートル背泳ぎ。ぐんぐんとスピードをあげてゴール。プールから上がり、しなやかにプールサイドを歩く姿が印象的だ。

 水泳を始めたのは5歳からだ。今や水泳が生活の中心だが、泳ぎたくないと思ったのは中学生以降ないという。「水泳をしている友だちが多かったんです。懸命に泳ぐ様子を見ると、負けられないと思った」。泳ぐ距離は、毎日6,000メートルから7,000メートルにも及ぶが、記録が伸びないこともある。「そういう時は、まず注意されたことに気をつける」。それらのひとつひとつを、消化するまで泳ぎ切る。「レースになったら、何も考えない。スタートして、すーっと泳いで、ゴールする。その方がいい成績が出る」。日本新記録という偉業の裏には、絶え間ない努力がひそんでいるのだ。

 水泳のコツは?その問いに、技術的なことではなく、まっさきに口にしたのは「水と仲良くすること」。人と仲良くするときと同じように考えてみる。それは、水に抵抗するような泳ぎ方はしないということだ。「人間の体のほとんども、同じ水でできているんだから」。穏やかな表情を見せる。

 「この前、すごかったね」。「調子いいね!」。取材の移動中、何度となく声がかかった。それも、男女問わず、そして他大学の選手からもだ。古賀さんは、それらに笑顔で応えていく。こういった距離感の取り方やバランスのよさも、強さの秘訣といえるのだろう。

 その一方、「実は、甘いものが大好きなんです」。大きな目をきらきら輝かして、続ける。「チョコレート菓子を箱買いすることもありますよ」。海外遠征中に、現地のスーパーでお菓子を買うこともたびたびあるそうだ。洋菓子だけでなく、あんこを使った和菓子も好きで「ようかんも、よく食べます!」。クールな印象が、がらりと変わる。

 今季は、出場する大会が例年より多い。引退後についてのアドバイスを受けることもある。だが「具体的には何も考えられない」。それよりも、目の前のレースに全力を尽くし結果を出していきたい。最後に一言をお願いすると、一瞬口ごもった。が、その後すぐに「『語らず見てくれ』という感じです」。重みのある一言だった。

(提供:早稲田ウィークリー

古賀 淳也(こが・じゅんや)/スポーツ科学部4年

1987年埼玉県生まれ。春日部共栄高校出身。スポーツ科学部4年。181cm73kg。2009年5月に行われた日本選手権にて、50メートル・100メートル背泳ぎの両レースで日本新記録を樹立。これにより、7月にローマで行われる世界選手権の出場を決めた。